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うち [0] 【内】🔗🔉

うち [0] 【内】 ■一■ (名) (1)空間的に設定されたある範囲の内部。内側。 ⇔そと 「部屋の―にこもる」「屋敷の―には他人を一歩も入れない」 (2)時間的に設定されたある範囲の内部。あいだ。「若い―が花だ」「朝の―に仕事をすます」「ぐずぐずしている―に日が暮れてしまった」「会議は混乱の―に終わった」 (3)抽象的に設定されたある範囲の内部。領域内。 ⇔そと 「これも仕事の―だ」「そんなのは親切の―にはいらない」 (4)具体的な事物についてある範囲を限定し,その範囲内で事が考えられるべきことを表す語。なか。「三人の―で一番背が高いのはだれか」「メンバーの―のだれかを代表に指名して下さい」 (5)心のなか。内心。「―に秘めた情熱」「―にこもった怨念」 〔(1)〜(5)は「中」とも書く〕 (6)自分の所属している,会社・役所・学校などの団体や機関。 ⇔そと 「―の社長」「―の学校」 (7)内裏。宮中。「相撲(スマイ)のことにより―にさぶらひつれど/蜻蛉(下)」 (8)天皇。みかど。「しばしこの事もらし侍らじ。―にも奏せさせ給ふな/源氏(賢木)」 (9)(ア)妻。「こなたも―(=自分ノ妻)ぢやと思し召しては,又例の我がままが出ませう程に/狂言・右近左近(虎寛本)」「お袋さまやお―さま(=奥様)が,はやはや,お大体(タイテイ)さまではござりませぬ/滑稽本・浮世風呂 4」(イ)(自分の)夫。「わたしらが―なんぞは出好きでの/滑稽本・浮世風呂 2」 (10)仏教。仏者の側から儒教など仏教以外の教えを「そと」「ほか」というのに対する。「―には五戒を保つて慈悲を先とし,外には五常を乱さず礼儀を正しうし給ふ人なれば/平家 2」 ■二■ (代) 一人称。わたし。主として関西方言で,女性や子供が用いる。「―が悪かったんや」 〔もともと「なか」が前後・左右・上下などの両端を除いた中間部・中央部をいうのに対して,「うち」はある範囲の内部をいう。古くは「と(外)」と対立していたが,中世以降「そと」「ほか」と対立するようになった〕

大辞林 ページ 139352 での単語。