複数辞典一括検索+![]()
![]()
おかし・い ヲカシイ [3] (形)[文]シク をか・し🔗⭐🔉
おかし・い ヲカシイ [3] (形)[文]シク をか・し
□一□
(1)(「可笑しい」とも書く)笑いたくなるような面白さがある。滑稽である。「何度聞いても―・い話」「あわてて逃げて行くそのかっこうの―・かったこと」
(2)普通でなく奇異な感じがする。異常だ。変だ。「息づかいが―・い」「エンジンの調子が―・い」「挙動の―・い男」
(3)つじつまが合わない。筋が通らない。「論理的に―・い」
□二□
(1)興味深い。おもしろい。「君も―・しと聞き給ふ/源氏(若紫)」
(2)風情がある。情趣がある。「雨など降るも―・し/枕草子 1」
(3)美しく魅力的だ。「姫宮は…あてやかに―・しくおはするに/栄花(月の宴)」
(4)優れている。立派だ。「心ばへなども―・しかりければ,父母此れを愛しけり/今昔 27」
〔(1)語源については「招(オ)く」の形容詞形とする説などもあるが,古くから□一□(1)の意でも用いられており「おこ(愚)」との関係が顕著である。滑稽なおもしろさを表す意から転じて,ほほえましい魅力的なさま,心をひきつける趣深いさまを表す意となったものか。また,□一□(2)の用法は平安時代末頃から見える。(2)「をかし」は平安朝の文学を捉(トラ)える上での文学理念・美的理念ともされる。趣がある・興味がひかれる・賞美したい等の感動体験を主情的に詠嘆する「あはれ」に対し,知的に対象化して観照する美意識を捉えていう。「枕草子」は,その代表とされる。→もののあわれ〕
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)――み(名)
大辞林 ページ 140133 での【形】単語。