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お・く [0] 【置く・措く】 (動カ五[四])🔗🔉

お・く [0] 【置く・措く】 (動カ五[四]) (1)物や人をある場所に据える。(ア)物にある場所を占めさせる。その場所にあるようにする。「眼鏡(メガネ)を机の上に―・く」「通路に物を―・くな」「困難な状況に―・かれている」(イ)設備・機関・役職などを設ける。「大阪に支社を―・く」「各階に喫煙室を―・く」「組合に書記を二名―・く」(ウ)自分の家にある人を住まわせて生活させる。また,他人を雇って住み込ませる。「二階に弟夫婦を―・く」「下宿人を―・く」「別荘に留守番を―・く」(エ)人や物に役割を与えて機能させる。「秘書を―・く」「未知数を と―・く」(オ)(「擱く」とも書く)(手に持って使っていた道具を下に置く意から)その道具を用いて行なっていた動作をやめる。「筆を―・く」「箸(ハシ)を―・く」「巻(カン)を―・く」(カ)ある数値を表すように算盤(ソロバン)・算木(サンギ)や計算機のキーを操作する。「初めに一万と―・く」(キ)他者を支配した状態にする。「多数の会社を支配下に―・く」「近隣諸国をその影響下に―・いている」(ク)目標点や中心をある場所に定める。「目標をどこに―・くかによって方法は変わってくる」「座標軸をここに―・く」 (2)その物だけを他とは別にする。(ア)物や人をある場所に残したままそこを離れる。「身ぐるみ脱いで―・いていけ」「書類を事務所に―・いてくる」「妻子を東京に―・いて札幌に単身赴任する」(イ)(多く「措く」と書く)その状態のままにして活用・考慮の対象としない。ほうっておく。「彼のような有能な人物をこのままで―・くのは惜しい」「費用のことはひとまず―・くとして,先に日取りを決めよう」「聞き―・く」「捨て―・く」(ウ)(多く「措く」と書く)除外する。「会社の発展を図るには,今を―・いて機会はない」「この仕事には彼を―・いてほかに適任者はいない」 (3)間隔を設ける。間をあける。「一軒―・いて隣の家」「少し冷却期間を―・いた方がいい」 (4)(「…に信を置く」などの形で)…の気持ちをもつ。「全幅の信頼を―・く」「信用の―・ける人物」 (5)露や霜が葉や地面に生ずる。おりる。「葉に―・いた露」「秋されば―・く露霜にあへずして都の山は色づきぬらむ/万葉 3699」 (6)(補助動詞) 動詞の連用形に接続助詞「て(で)」を添えた形に付く。(ア)動作の結果がきちんと残るようにする意を表す。「メモして―・く」「いいのを選んで―・く」(イ)その状態をそのまま続ける意を表す。「故障した自転車をほうって―・いたらさびついてしまった」「蔵にしまって―・く」(ウ)その状態を認めて,そのままにする意を表す。「悪口を言う奴には勝手に言わせて―・け」「私のことはほって―・いて下さい」(エ)あとに起こる事柄を予想して,前もって…する意を表す。「話をする前にあらかじめ原稿に目を通して―・く」「訪問する前に電話をして―・こう」「一通り読んで―・きなさい」(オ)当座の処置としてひとまず…する意を表す。「もう締め切りは過ぎているが一応あずかるだけあずかって―・く」 →とく(連語) [可能] おける [慣用] 一目―・重きを―・霜を―・算盤(ソロバン)を―・念頭に―・野に―/風上に置けない・眼中に置かない・気が置けない・下にも置かない・隅に置けない

大辞林 ページ 140174 での置く動カ五[四]単語。