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け-わい ―ハヒ [2][0]🔗⭐🔉
け-わい ―ハヒ [2][0]
〔現代では,「気配」の字を当てて「けはい」という〕
視覚的な「けしき」に対して,聴覚的・雰囲気的な感じをいう語。
(1)音・におい・感触などによって感じられる様子。「げに雨降る―しつるぞかし/枕草子 278」「―しるく,さと匂ひたるに/源氏(賢木)」「手さぐりの細く小さき程,髪のいと長からざりし―の,さま通ひたるも/源氏(空蝉)」
(2)どこということなく漠然と受ける感じ。雰囲気。風情。「秋の―立つままに/紫式部日記」
(3)人間の言葉や動作から感じられる品格。ものごしから受ける感じ。「大方の気色,人の―も,けざやかに気高く/源氏(帚木)」
(4)実体がなくなったあとに残された影響や面影。名残。「過ぎにし親の御―とまれる故郷ながら/源氏(帚木)」
〔「けわい(けはひ)」の「け」は「け(気)」か。「わい(はひ)」は四段動詞「這(ハ)う」の名詞形で,一面に広がることの意かという〕
→けはい(気配)
大辞林 ページ 143478 での【けわい ―ハヒ [2][0]】単語。