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こ-こ [0] 【此処・此所】 (代)🔗🔉

こ-こ [0] 【此処・此所】 (代) 近称の指示代名詞。話し手に近い場所・時・事柄などをさす語。この所。 (1)話し手の現にいる場所。「―はどこだろう」「以前―に来たことがある」 (2)現在話題にしている場所・地点・箇所。「次に急坂があって,―を過ぎれば山頂はすぐだ」「昨夜,―まで読んだ」 (3)現在話題にしている事柄・状態。「―のところをよく考えてくれ」 (4)過去から経過してきた結果としての現在の状態。「―にめでたく華燭の典をあげられました」「―が思案のしどころ」「事―に至る」 (5)特にさし示すべき重要な事柄・状態。「―一番という時」 →ここぞ →ここに (6)現在を含んだ,ある期間。現在を中心に過去にも未来にも用いる。「―数年,豊作続き」「―数日が山だ」 (7)話し手が現在いる国。この国。また,この世。現世。「唐土も―も思ふことに堪へぬ時のわざとか/土左」「船の楽どもの舞ひ出でたるなど,大方―の事とは思し召さず/栄花(つぼみ花)」 (8)人称代名詞のように用いる。(ア)一人称。話し手自身をさす。この身。「―にも心にもあらでかく罷るに/竹取」(イ)三人称。話し手の近くにいる人を敬意を込めていう。こちらの方。「―もかしこも,うちとけぬ限りの,けしきばみ心深き方の御いどましさに/源氏(末摘花)」

大辞林 ページ 144150 での此処代単語。