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こころ-にく・い [5] 【心憎い】 (形)[文]ク こころにく・し🔗🔉

こころ-にく・い [5] 【心憎い】 (形)[文]ク こころにく・し □一□ (1)あまりにすぐれているので憎らしくさえ感じられる。「―・いまでに落ち着きはらっている」「―・い演技力」 (2)表面はさりげないが深い配慮が感じられる。「―・い心遣い」「―・い庭石の配置」 □二□ (1)上品で奥ゆかしい。深みがある。「たきものの香,いと―・し/枕草子 201」 (2)(よくわからないもの,はっきりしないものに)関心をそそられる。心をひかれる。「殿ばらなどには―・き今参りのいと御覧ずる際にはあらぬほど/枕草子 201」 (3)奥底が知れない。あなどりがたい。「さだめて打手むけられ候はんずらん,―・うも候はず/平家 4」 (4)不審だ。あやしい。「―・し,重きものを軽う見せたるは隠し銀(ガネ)にきはまる所/浮世草子・胸算用 4」 〔相手のすぐれていることをねたましく思う状態の□一□(1)が原義〕 [派生] ――さ(名)

大辞林 ページ 144182 での心憎い形単語。