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さえ サヘ (副助)🔗⭐🔉
さえ サヘ (副助)
〔語源は「添え」という〕
体言およびそれに準ずる語,活用語の連用形,格助詞,接続助詞「て」など種々の語に付く。
(1)極端な事柄を例として提示し,他の一般を推し量らせる意を表す。普通,打ち消しの表現を伴ったり,「…さえ…だから」の形でその結果に結びつけたりすることが多い。「大学者で―解けない問題だから,一般の人にわかるはずがない」「夫婦げんかは犬―食わない」
(2)(仮定条件句の中で用いられて)そのことだけで,すべての条件が満足される意を表す。「君―よければ,それでいい」「お金―あれば,満足だ」
(3)そればかりではなく,さらにつけ加わる意を表す。これが「さえ」本来の用法であるが,現代語ではこの用法は少なくなっている。「親兄弟ばかりでなく,妻に―死に別れた」「多
(タコ)の浦の底―にほふ藤波を/万葉 4200」
〔上代では,「さへ」は「すら」「だに」とそれぞれ意味を分担して並び行われたが,その後,「すら」「だに」は次第に用いられることが少なくなり,「さへ」がそれらに代わって用いられるようになっていった。この傾向は中世末期以降特に目立つようになった。それと同時に,従来「さへ」がもっていた(3)の用法,すなわち添加の意には「まで」が用いられることが多くなった〕
→すら
→だに
(タコ)の浦の底―にほふ藤波を/万葉 4200」
〔上代では,「さへ」は「すら」「だに」とそれぞれ意味を分担して並び行われたが,その後,「すら」「だに」は次第に用いられることが少なくなり,「さへ」がそれらに代わって用いられるようになっていった。この傾向は中世末期以降特に目立つようになった。それと同時に,従来「さへ」がもっていた(3)の用法,すなわち添加の意には「まで」が用いられることが多くなった〕
→すら
→だに
大辞林 ページ 144806 での【副助】単語。