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たり (助動)(たら・たり(と)・たり・たる・たれ・(たれ))🔗⭐🔉
たり (助動)(たら・たり(と)・たり・たる・たれ・(たれ))
〔格助詞「と」に動詞「あり」の付いた「とあり」の転〕
古語の断定の助動詞。体言に接続する。物事の資格・存在・状態などを強く指定する意を表す。…である。…だ。…なのだ。「況んや智恵高貴にして三千の貫首〈たり〉。今は徳行おもうして一山の和尚〈たり〉/平家 2」「内裏の御代〈たら〉んには関白まづおはするをさしおき/保元(上)」「神明の御計らひ〈と〉して八道の謀叛の心も和らぎ/盛衰記 13」
〔(1)中古の和文にはまだほとんど見られないが,中世から盛んになり,主として漢文訓読文や和漢混交文に多く見られた。(2)命令形「たれ」は,古文ではほとんど用いられず,近代の文語文で時に用いられるにすぎない〕
大辞林 ページ 149003 での【助動たら】単語。