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た・れる 【垂れる】🔗🔉

た・れる 【垂れる】 ■一■ [2] (動ラ下一)[文]ラ下二 た・る □一□(自動詞) (1)水滴がしたたり落ちる。「水がぽたぽた―・れる」「鼻水が―・れそうになる」 (2)一端を止められた紐(ヒモ)・布・紙などの他端が下にさがる。「長い髪が後ろに―・れている」「耳の―・れた犬」 □二□(他動詞) (1)小便・大便などを排泄(ハイセツ)することをやや卑しめていう語。「糞(クソ)を―・れる」「屁(ヘ)を―・れる」 (2)目下の者に教訓や模範を示す。「人々に範(ハン)を―・れる」「教訓を―・れる」 (3)神仏が恵みを人に与える。「仏が慈悲を―・れる」「神が恩寵(オンチヨウ)を―・れる」 (4)あとまで残す。あとにとどめる。「名声を後に―・れる」 (5)下にたらす。「釣り糸を―・れる」「スダレヲ―・ルル/日葡」「目より血の涙を―・れて/宇治拾遺 4」 (6)首や糸などを下にさげる。「深く首(コウベ)を―・れる」「川面に枝を―・れた柳」 (7)髪をそる。「カミヲ―・ルル/日葡」「額(ヒタイ)―・れうと思うて/浄瑠璃・重井筒(中)」 ■二■ (接尾) 〔「ったれる」とも〕 体言に付いて,そのような性質・状態に対する嫌悪の気持ちを表す。「あまっ―・れる」 〔本来は四段活用の「垂る」に対する他動詞。四段活用の「垂る」が衰退し,平安末期頃他動詞の「垂らす」が生じて以降,下二段活用の「垂る」が自動詞としても用いられるようになった〕

大辞林 ページ 149021 での垂れる単語。