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つち [2] 【土・地】🔗⭐🔉
つち [2] 【土・地】
(1)地球の陸地の表面をおおう物質。風化した岩石の細かいくず,生物の遺骸およびその腐敗物,微生物などよりなる。土壌。「―を耕す」「肥えた―」
(2)地球の表面。地上。大地。地面。古くは天(アメ)に対して地上界をさす。
⇔天(アメ)
「故郷の―を踏む」「天へ行かば汝がまにまに―ならば大君います/万葉 800」
(3)鳥の子紙の一種。泥土を混ぜたあまり品質のよくないもの。
(4)値打ちのないもの,顔形の劣ったもののたとえ。「よしとみしかど,それは―なりけり/狭衣 1」
(5)地下(ジゲ)のこと。「六位といへど,蔵人とにだにあらず,―の帯刀(タチハキ)の/落窪 1」
(6)あかぬけしていないこと。また,いなか者。「―のくせにせりふつけて/洒落本・風流裸人形」
(7)(「犯土」「椎」「槌」とも書く)陰陽道(オンヨウドウ)で,土公神(ドクジン)のいる方角の土木工事を忌むこと。また,その期間。期間は暦の庚午(カノエウマ)から丙子(ヒノエネ)に至る七日間を大土(オオツチ),戊寅(ツチノエトラ)から甲申(キノエサル)に至る七日間を小土(コツチ),中間の丁丑(ヒノトウシ)の日を間日として,一五日間続く。つちび。「―犯すべきをここにわたせとなむ言ふを/堤中納言(はいずみ)」
(8)書名(別項参照)。
大辞林 ページ 149731 での【土・地】単語。