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つつ (接助)🔗⭐🔉
つつ (接助)
〔完了の助動詞「つ」を重ねたものからといわれる。反復・継続を表すのが原義〕
動詞および動詞型活用の助動詞の連用形に接続する。
(1)動作・作用が継続して行われることを表す。現代語では「つつある」の形をとることが多い。「目下調査し―あるいくつかの事件」「あらたまの年の緒長く住まひ―いまししものを/万葉 460」
(2)同時に行われる二つの動作を結びつける。(ア)一方の動作と同時に他の動作も行われることを表す。…ながら。「富士を左に見―,東京に向かう」「国民の意向も反映させ―,政治を行うべきだ」「かくあるを見―,こぎゆくまにまに/土左」(イ)互いに無関係な,また相反する二つの動作・作用を結びつける。「にもかかわらず」の意。現代語では「つつも」の形をとることが多い。…ながらも。「無駄と知り―,神仏に頼る」「高めの球はあぶないと注意し―も,つい投げてしまった」「君が聞き―告げなくも憂し/万葉 4207」
(3)動作・作用が繰り返し行われることを表す。「等身に薬師仏をつくりて,手あらひなどして,人まにみそかに入り―,…身をすてて額(ヌカ)をつき祈り申すほどに/更級」
(4)(和歌において,「つつ」止めの形で)詠嘆の意をこめて表す。「山里は秋こそことにわびしけれ鹿の鳴く音(ネ)に目をさまし―/古今(秋上)」
(5)単純な接続を表す。「て」とほとんど同義。「庭の千種(チクサ)露おもく,籬(マガキ)にたふれかかり―,外面(ソトモ)の小田も水こえて/平家(灌頂)」
大辞林 ページ 149741 での【接助】単語。