複数辞典一括検索+![]()
![]()
とお・す トホス [1] 【通す】 (動サ五[四])🔗⭐🔉
とお・す トホス [1] 【通す】 (動サ五[四])
(1)通行・通過させる。(ア)ある通路・地点を経由して向こう側へ人・物を移動させる。「守衛さん,―・して下さい」「車を―・さないため,くいを打ってある」「銅線に電流を―・す」(イ)人などが移動する道すじを設ける。「海岸沿いに道を―・す」(ウ)人を室内へ入れる。…へ案内する。「客を応接間に―・す」(エ)穴や狭い所ヘ物を入れて向こう側へ抜けさせる。「糸を針の穴に―・す」「部屋に風を―・す」
(2)(「透す」とも書く)物を隔てて色や音を見たり聞いたりする。「窓ガラスを―・して外を見る」「壁を―・して隣の話し声が聞こえる」「白き生絹(スズシ)に紅の―・すにこそはあらめ/枕草子 36」
(3)(「火をとおす」の形で)食品を加熱し,熱をゆきわたらせる。「火を―・してから食べる」
(4)液体の中をさっとくぐらせる。「青菜をさっと熱湯に―・す」
(5)試験・審査などの関門を通過させる。パスさせる。「法案を―・す」
(6)主張・意志などを強引に通用させる。「勝手な言い分は―・さない」「我(ガ)を―・す」「意地を―・す」
(7)(「徹す」とも書く)始めから終わりまで続ける。(ア)全体に作用を及ぼす。「新聞にざっと目を―・す」(イ)(「とおして…する」の形で)始めから終わりまで休みなしにある動作をする。「全曲を―・して聞く」「昼も夜も―・して働く」(ウ)(「…でとおす」「…をとおす」の形で)ある状態を続ける。「一生を独身で―・す」「彼は小学校から高校まで一番で―・した」「和服で―・す」「外国旅行の間,日本語だけで―・した」
(8)(「徹す」とも書く)話の筋道などが論理的に整っているようにする。「筋を―・す」
(9)先方にこちらの意向を伝える。「話は―・してある」「注文を帳場に―・す」
(10)(「…をとおして」の形で)…を仲介・媒介とする。「仲人を―・して縁談をすすめる」「受付を―・して面会を申し込む」「服装を―・して見た現代の若者」
(11)動詞の連用形の下に付いて,最後まで…し続けるの意を表す。「ゴールまで走り―・す」「大冊を読み―・した」
〔「通る」に対する他動詞〕
[可能] とおせる
[慣用] 一念岩をも―・袖を―
大辞林 ページ 150531 での【通す動サ五[四]】単語。