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な・い [1] 【無い・亡い】 (形)[文]ク な・し🔗🔉

な・い [1] 【無い・亡い】 (形)[文]ク な・し (1)(人間や物が)存在しない。完全な非存在の場合も,ある場面に不在の場合もある。「地獄は本当にあるか―・いか」「ほめられて喜ばない人は―・い」「ここに置いておいた消しゴムが―・い」「家には相談する相手も―・い」 (2)(事柄が)起こらない。行われない。「今日は授業が―・い」「この川の絶ゆること―・く/万葉 36」 (3)(人間や事物について)所有していない。(ア)人が財産などを所有していない。「家も―・いし,妻子も―・い」「今日は金が―・い」(イ)人や物がしかるべき属性を欠いている。「風格が―・い」「意味の―・い行為」「迫力の―・い時代劇」「このパンはひからびて味が―・い」(ウ)人がある能力・経験や感覚などをそなえていない。「学力が―・い」「知恵も―・いし,度胸も―・い」「いいアイディアが―・い」「やる気が―・い」 (4)数量・時間などを表す語を受けて,その数量や時間に達していない意を表す。「駅まで一キロも―・い」「試験まで一週間と―・い」 (5)(人間が)生存していない。死んでいる。《亡》「今は―・い人」 (6)他に類がない。またとない。「その時の情けなさそうな顔といったら―・かった」「―・きすきものにて,朝夕琴を指しおくことなかりけり/十訓 10」 (7)(「…こと」を受けて)(ア)否定を表す。「欲しくないことも―・いが,わざわざ買う気はしない」(イ)未経験であることを表す。「まだ食べたことが―・い」「こんなみじめな思いをしたことは―・い」(ウ)不必要であることを表す。「何も急ぐことは―・い」(エ)可能性がないことを表す。「まさか死ぬことも―・いだろう」 (8)(補助形容詞) (ア)形容詞・形容動詞の連用形,および一部の助動詞「だ」「たい」「らしい」などの連用形の下に付いて,その状態の打ち消しを表す。「それほど寒く―・い」「あまり静かでは―・い」「顔を見たくも―・い」「学生らしく―・い」「ここに使はるる人にも―・きに/竹取」(イ)動詞の連用形に助詞「て」の付いたものに付いて,「…ている」「…てある」という状態の打ち消しを表す。「電車が全然動いて―・い」「彼は死んで―・い」「まだ夕食を食べて―・い」「窓があけて―・い」 (9)名詞の下に付いて,否定の意を表す形容詞をつくる。「頼り―・い」「情け―・い」 [派生] ――げ(形動)――さ(名) [慣用] 罪が―・根も葉も―・満更でも―・身も蓋(フタ)も―・目が―/一も二も無く・声なき声・手もなく・武士に二言なし

大辞林 ページ 150983 での無い形単語。