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ぬ-ばかり (連語)🔗⭐🔉
ぬ-ばかり (連語)
□一□〔打ち消しの助動詞「ず」の連体形「ぬ」に副助詞「ばかり」の付いたもの〕
…ないだけのこと。
(1)文末に用いられる場合。「露をなどあだなるものと思ひけむ我が身も草に置か―を/古今(哀傷)」
(2)文中に用いられる場合。「年頃おぼつかなくゆかしく思ひきこえさせし御顔つねにえ見奉ら―こそ手打たぬ心地しはべれ/源氏(常夏)」
□二□〔完了の助動詞「ぬ」の終止形「ぬ」に副助詞「ばかり」の付いたもの〕
(1)文末に用いられる場合。…してしまうだけ。…してしまうくらい。「消えはててやみ―か年をへて君を思ひのしるしなければ/後撰(恋一)」
(2)文中に用いられる場合。…してしまいそうなくらい。「かきくらし思ひ乱れて,枕も浮き―人やりならず流しそへつつ/源氏(柏木)」
大辞林 ページ 151645 での【連語】単語。