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べい (助動)🔗⭐🔉
べい (助動)
□一□〔助動詞「べし」の連体形「べき」の音便の形〕
接続のしかたおよび意味は助動詞「べし」に同じ。「命こそかなひがたか〈べい〉ものなめれ/源氏(澪標)」「今行く末はあ〈べい〉やうもなし/更級」
□二□〔□一□が文末に用いられ,終助詞的になったもの。中世後期以降の用法。近世東国語では「べえ」とも〕
(1)推量の意を表す。…だろう。「其もありつ〈べい〉ぞ/史記抄 5」「今日は川越が有る〈べい〉に/雑兵物語」「お前がたの様な江戸衆にやあ何をいつてもわらわれ〈べえ〉と思つて/洒落本・道中粋語録」
(2)話し手の意志を表す。…しよう。「雁でござる。うる〈べい〉か/狂言・雁盗人」「いまの銭で蕎麦でも喰ふ〈べい〉/滑稽本・膝栗毛 2」「語る〈べえ〉と思ふ事もかたられねえちやあ/洒落本・道中粋語録」
(3)相手の動作を勧誘する意を表す。「さあ
,どいつでも出やあがれ。あかるい所で勝負し〈べい〉/滑稽本・浮世風呂 4」
〔(1)「べし」の連体形「べき」の音便の形として,「べい」は中古の会話文などから見られる。(2)□二□ は中世後期以降の用法で,東国語として多く用いられるようになる。特に,近世においては東国方言の特徴ある言い方とされ,「べいべい言葉」「関東べい」などとも呼ばれる。(3)近世後期の東国方言において,「べい」の接続は,四段活用には終止形,上一段・下一段活用には未然形に付く。カ変には「こ」「き」または「く」,サ変には「し」または「す」に付く。(4)□二□ は,現代でも,関東方言または東北方言などで用いられる〕

,どいつでも出やあがれ。あかるい所で勝負し〈べい〉/滑稽本・浮世風呂 4」
〔(1)「べし」の連体形「べき」の音便の形として,「べい」は中古の会話文などから見られる。(2)□二□ は中世後期以降の用法で,東国語として多く用いられるようになる。特に,近世においては東国方言の特徴ある言い方とされ,「べいべい言葉」「関東べい」などとも呼ばれる。(3)近世後期の東国方言において,「べい」の接続は,四段活用には終止形,上一段・下一段活用には未然形に付く。カ変には「こ」「き」または「く」,サ変には「し」または「す」に付く。(4)□二□ は,現代でも,関東方言または東北方言などで用いられる〕
大辞林 ページ 153904 での【助動】単語。