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まら・する (動サ下二・動サ変)🔗⭐🔉
まら・する (動サ下二・動サ変)
〔動詞「まゐらす」の転。中世後期以降の語〕(補助動詞)
動詞の連用形に付いて,謙譲または丁寧の意を表す補助動詞として用いる。
(1)謙譲の意を表す場合。話し手の動作に付けて,動作の及ぶ対象への敬意を表す。…し申しあげる。…してさしあげる。「ワレコノ難儀ヲ逃レサセラレウズルコトヲ教エ―・ショウズ/天草本伊曾保」「松はやしをいたすほどに,ござつてくだされいというて,よび―・してこい/狂言・松脂」
(2)丁寧の意を表す場合。聞き手に対する丁寧の意を表す。話し手・聞き手・第三者の,いずれの動作・状態にも付けて用いる。「それこそ深う悲しうござり―・すれ/コリャード懺悔録」「わたくしがざい所へは鬼がまゐつて,人を喰ひ―・するほどに用心なされい/狂言・伯母が酒」「爰で死なねば心中が見え―・せぬ/浄瑠璃・宵庚申(上)」
〔(1)助動詞とする説もある。(2)近世以降,しだいに謙譲語としての用法はすたれ,また語形も「まする」「ます」と転じて,丁寧の助動詞「ます」が成立する。→ます(助動)〕
大辞林 ページ 154879 での【動サ下二】単語。