もがも (終助)
〔終助詞「もが」に終助詞「も」の付いたものから。上代語〕
文末にあって,体言・副詞・形容詞および助動詞「なり」の連用形,一部の助詞などに付く。強く望み願う意を表す。「我がやどに盛りに咲ける梅の花散るべくなりぬ見む人―/万葉 851」「長門(ナガト)なる沖つ借島奥まへて我(ア)が思ふ君は千歳(チトセ)に―/万葉 1024」
〔(1)この語の下にさらに詠嘆の間投助詞「な」「や」「よ」を添えた形でも用いられる。(2)中古には,この語に代わって,「もがな」が用いられるようになる〕
→もが(終助)
→もがもな(連語)
→もがもや(連語)
→もがもよ(連語)
→もがな(終助)