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ゆめの-の-しか 【夢野の鹿】🔗🔉

ゆめの-の-しか 【夢野の鹿】 昔,夢野(現在の神戸市兵庫区)にいたという夫婦の鹿。「摂津風土記」にみえる伝説によると,男鹿には別に淡路の野島に妾(メカケ)の鹿があった。ある夜,男鹿は背に雪が降り,すすきが生える夢を見た。本妻の鹿は偽りの夢判断をして,射殺されて塩を塗られる前兆だといって男鹿が妾のもとに行くのをとめたが,男鹿は妾の鹿恋しさに出かけて行き,途中船人に見つけられて射殺されたという。「夜を残す寝覚に聞くぞあはれなる―もかくや鳴くらん/山家(秋)」

大辞林 ページ 156210 での夢野の鹿単語。