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おあん-なん・す (連語)🔗🔉

おあん-なん・す (連語) 〔「おあがりなんす」の転。「なんす」は尊敬の補助動詞。近世後期の遊里語〕 「食べる」「飲む」などの意の尊敬表現。「一つ―・せ/洒落本・遊子方言」

おあんものがたり 【おあむ物語】🔗🔉

おあんものがたり 【おあむ物語】 〔「おあん」は尼の意〕 聞き書き。一巻。石田三成の家臣山田去暦の女(ムスメ)が,関ヶ原の戦いの折,大垣城での体験を物語ったもの。「おきく物語」とともに,女性から見た戦争記録として注目される。

おい [1][2] 【老い】🔗🔉

おい [1][2] 【老い】 (1)老いること。「―を感じさせない人」 (2)年をとった人。としより。「―も若きも」

――を養・う🔗🔉

――を養・う 年とったからだをいたわって,静養する。「白頭の雪は積もれども,―・ふ滝川の/謡曲・養老」

おい オヒ 【負ひ】🔗🔉

おい オヒ 【負ひ】 〔動詞「負う」の連用形から〕 負担。借金。「大方は月をも愛(メ)でじ未進(ミシン)せじ積れば人の―となるもの/仮名草子・仁勢物語」

おい オヒ 【追い】🔗🔉

おい オヒ 【追い】 (1)追うこと。多く他の語と複合して用いる。「鳥―」「馬―」 (2)「追い銭(セン)」の略。「盗人に―といふことは,かかる事をや申すらん/狂言・連歌盗人(虎寛本)」

おい オヒ [1] 【笈・負】🔗🔉

おい オヒ [1] 【笈・負】 〔動詞「負う」の連用形「負い」の意から〕 修験者(シユゲンジヤ)・行脚(アンギヤ)僧が仏具・衣類などを入れて背に負う,脚・開き戸のついた箱。きゅう。 笈 [図]

おい ヲヒ [0] 【甥】🔗🔉

おい ヲヒ [0] 【甥】 自分の兄弟姉妹の生んだ男子。 ⇔姪(メイ) 「叔父―の間柄」

おい (代)🔗🔉

おい (代) 一人称。男が同輩や目下の者に用いる。おれ。「―とすつぱり切れてくれろ/洒落本・其あんか」 〔現代でも主に西日本の一部で用いられる〕

おい [1] (感)🔗🔉

おい [1] (感) (1)男性が親しい間柄や目下の人に呼びかけるときに用いる語。「―,どこへ行くんだ」 (2)相手の呼びかけに応ずるときに用いる語。はい。「―といらへて/読本・弓張月(続)」 (3)納得したり思い当たったりしたときに用いる語。おお。「―,さり。―,さりとうなづきて/源氏(玉鬘)」

大辞林 ページ 139902