おとこ-むすび ヲト― [4] 【男結び】 （１）ひもの結び方の一。右端を左端の下にまわして返した輪に左端を通して結ぶ。解けにくいので垣根・矢来・門松などを結ぶときに用いる。 ⇔女結び （２）女が男に対して愛を誓う証文。「―といへる証文も/浮世草子・諸艶大鑑 2」

おとこ-めかけ ヲト― [4] 【男妾】 女に囲われて情事の相手をする男。

おとこ-めし ヲト― 【男郎花】 オトコエシの別名。［書言字考節用集］

おとこ-めん ヲト― [3] 【男面】 老人以外の男性に扮する際に用いる能面の総称。童子・慈童・喝食(カツシキ)・今若・十六・若男・平太・邯鄲(カンタン)男・中将・痩男(ヤセオトコ)・怪士(アヤカシ)など。 ⇔女面

おとこ-もじ ヲト― [4] 【男文字】 （１）男の書いた文字。男の筆跡。「―の手紙」 （２）〔平安時代，男が用いる文字の意〕 漢字。真字(マナ)。男手(オトコデ)。 ⇔女文字 「ことのこころを―にさまをかきいだして/土左」

おとこ-もち ヲト― [0] 【男持(ち)】 男性が持つ物として作ったもの。 ⇔女持ち 「―の傘」

おとこ-もの ヲト― [0] 【男物】 （１）男性用として作った品物。 ⇔女物 「―の靴」 （２）「男能(オトコノウ)」に同じ。

おとこ-ものぐるい ヲト―グルヒ [6] 【男物狂い】 能の四番目物で，男の物狂いを主人公とする曲の総称。「高野(コウヤ)物狂」「蘆刈(アシカリ)」「弱法師(ヨロボウシ)」「歌占(ウタウラ)」「木賊(トクサ)」「土車」の六曲がある。

おとこ-やく ヲト― [0] 【男役】 （１）演劇・映画などで，男性として登場する役まわり。「―を演ずる」 （２）男の務めるべき役目・役割。

おとこ-やま ヲト― [0] 【男山】 （１）一対の山の大きい方または険しい方を男性に見立てていう語。 ⇔女山 （２）地名（別項参照）。