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かけ-よ・る [0][3] 【駆(け)寄る】 (動ラ五[四])🔗🔉

かけ-よ・る [0][3] 【駆(け)寄る】 (動ラ五[四]) 走ってそばへ寄る。走り寄る。「母のそばへ―・る」 [可能] かけよれる

かけ-よろい ―ヨロヒ [3] 【挂け甲】🔗🔉

かけ-よろい ―ヨロヒ [3] 【挂け甲】 〔肩に打ち掛けて着る鎧(ヨロイ)の意〕 古墳時代から行われた鎧。鉄片や革を,組み糸や革紐でつづり合わせたもの。平安時代になると,全く儀式用となった。挂甲(ケイコウ)。うちかけよろい。 挂け甲 [図]

かけ-ら [0] 【欠けら・欠片】🔗🔉

かけ-ら [0] 【欠けら・欠片】 (1)物が欠けてできた断片。「ガラスの―」 (2)ほんのわずかなもののたとえ。

――も無・い🔗🔉

――も無・い ほんの少しもない。全くない。「良心の―・い」「不満など―・い」

かけり [3] 【翔】🔗🔉

かけり [3] 【翔】 (1)能楽の囃子(ハヤシ)の一種。緩急に富み,ダイナミックな趣がある。修羅道の苦悶や,女物狂いの夫や子への慕情のたかまりなどを表現する。 (2)下座音楽の一。物狂いの出入りや,時代狂言で,人物の急な登場,合戦の立ち回りなどに奏する。駆け入り。

かげり [3] 【陰り・翳り】🔗🔉

かげり [3] 【陰り・翳り】 (1)日や月がかげること。「空は一点の―もなく澄み渡り/春潮(花袋)」 (2)かげのあるようす。暗さ。「表情に―がある」「心の―」 (3)好ましくない傾向・様相。「輸出に―が見え始めた」

か・ける [2] 【掛ける・懸ける】 (動カ下一)[文]カ下二 か・く🔗🔉

か・ける [2] 【掛ける・懸ける】 (動カ下一)[文]カ下二 か・く 物をほかの物に取り付ける。 (1)物を壁や構造物の高い所に運んで行って上部を固定する。上方に掲げる。他の物にぶらさげる。「壁に絵を―・ける」「戸口に表札を―・ける」「窓にカーテンを―・ける」「帆を―・けた船」 (2)〔自在鉤にかけて火の上に置いたことから〕 鍋などを火の上にのせる。「鍋を火に―・ける」 (3)〔竿秤(サオバカリ)の鉤にかけて重さを測ったことから〕 はかりに載せて重さを測る。「肉を秤に―・ける」 (4)椅子などの上に座る。「椅子に腰を―・ける」 (5)人を,罰として高い所につるしたり置いたりする。「罪人を十字架に―・ける」「獄門に―・ける」 (6)物を,取り外しのできるような状態で他の物に取り付ける。「眼鏡を―・けた人」「上着のボタンを―・ける」 (7)組んだもので獲物を捕らえる。「兎をわなに―・ける」「計略に―・ける」 (8)(「気にかける」などの形で)気持ちをそこに置く。いつもそのことに対して配慮する。思いやる。「子の将来を気に―・ける」「心に―・ける」「歯牙(シガ)にも―・けない」 (9)相撲で,足を相手の足にからめる。「右足を―・けて相手を倒す」 (10)錠などを固定して動かないようにする。「ドアに鍵を―・ける」「犯人に手錠を―・ける」 上方から物を置く。 (1)ある物を,他の物を覆うように置く。かぶせる。「荷物の上に覆いを―・ける」「床にワックスを―・ける」 (2)液体や粉末を上方から注ぐ。「背中にお湯を―・ける」「肉にコショウを―・ける」「ご飯に生卵を―・けて食べる」「振り―・ける」「あびせ―・ける」 他にある作用を与える。他に影響を及ぼす。 (1)好ましくないことを相手に及ぼす。「妻にはずいぶん苦労を―・けてきた」「他人に迷惑を―・ける」 (2)(ア)人に対してある感情を持つ。「先輩に思いを―・ける」「犯人に情けを―・ける」「…に疑いを―・ける」(イ)願い・期待をそこに置く。託す。「神様に願(ガン)を―・ける」「ひとり息子に期待を―・ける」「…に一縷(イチル)の望みを―・ける」 (3)言葉などによる働きかけをする。(ア)言葉を人に向けて発する。「部下に言葉を―・ける」「生徒に声を―・ける」(イ)言葉による働きかけを行う。「相手になぞを―・ける」「新入生に誘いを―・ける」「おどしを―・ける」 (4)魔法・麻酔など特別な作用を及ぼす。「お姫様に魔法を―・ける」「患者に麻酔を―・ける」「絶対勝つんだ,と自分を暗示に―・ける」 (5)(力を)加える。「右足に体重を―・ける」「一方の電極に電圧を―・けると…」 (6)道具を用いて表面を加工する。「材木にかんなを―・ける」「やすりを―・ける」「ワイシャツにアイロンを―・ける」「ミシンを―・ける」「廊下に雑巾を―・ける」「丸太にみがきを―・ける」 (7)課す。「贅沢品に重い税を―・ける」 (8)攻撃を加える。「夜襲を―・ける」「相手に技を―・ける」「追い討ちを―・ける」 ある物を他の物に渡す。また作用を一方から他方へ向ける。 (1)(「架ける」とも書く)一方から他方へさし渡す。「川に橋を―・ける」「二階にはしごを―・ける」 (2)電話機を操作して先方と話をする。「会社に電話を―・ける」 (3)手や足など体の一部をほかの物の上に軽くおく。「ドアの取っ手に手を―・ける」「階段に片足を―・ける」 取り扱う。対象として扱う。 (1)論議・審議の対象にする。「この問題を会議に―・ける」「被告を裁判に―・ける」 (2)検査・診察の場所・場面に置く。「薬品を分析装置に―・ける」「…を医者に―・ける」 (3)相手に見えるようにする。「私の秘蔵の品をお目に―・けます」 (4)人を殺傷する。「敵を刀に―・ける」「我が子を手に―・ける」「蹄(ヒヅメ)に―・ける」 機械を機能させる。「自動車のエンジンを―・ける」「ブレーキを―・ける」「ラジオを―・けっぱなしにする」「レコードを―・ける」 (「繋ける」とも書く)結びつけて留める。つないで留める。「小包に紐を―・ける」「たすきを―・けて掃除をする」 (1)ある場所に仮設の建物などを組み立てる。「河原に小屋を―・ける」「小鳥が街路樹に巣を―・ける」 (2)芝居や興行を行う。「来月は勧進帳を―・ける予定」 (1)数を乗ずる。掛け算をする。 ⇔割る 「二に三を―・けると六」 (2)基準の値段より割高な値段を付ける。掛け値をする。「市価よりも二割がた―・けて売る」 (3)(「保険をかける」の形で)ある物について保険の契約をして掛け金を払う。「美術品に保険を―・ける」 言葉と言葉に関連を持たせる。 (1)ある語句と他の語句との間に意味関係や文法関係をもたせる。「関係代名詞を名詞句に―・ける」 (2)掛け言葉を言う。「『長雨』を『眺め』に―・ける」 (3)かこつける。意味づける。「妹が名に―・けたる桜/万葉 3787」 (1)時期・場所について,ここからそこまでの間ずうっと。「夏から秋に―・けて咲く花」「宮城県から青森県に―・けて大雪だ」 (2)それに関して。その面で。「暗算に―・けては彼の右に出る者がない」 あること・物のために費用・労力・時間などを費やす。「服装に金を―・ける」「手間ひま―・けて作った人形」 交配する。「レグホンにコーチンを―・ける」 (「鼻にかける」の形で) (1)鼻声を出す。「鼻に―・けて歌う」 (2)自慢する。「一流大学を出たことを鼻に―・ける」 (動詞の連用形の下に付いて) (1)相手に向かって物事をする。「話し―・ける」「働き―・ける」 (2)…し始める。途中まで…する。「言い―・けてやめる」「長編を読み―・ける」 (3)もう少しで,ある動作を始めそうになる。もう少しでそういう状態になる。「死に―・ける」「川でおぼれ―・ける」 (1)兼ねる。「国の守,斎(イツキ)の宮のかみ―・けたる/伊勢 69」 (2)目標にする。目指す。めがける。「阿波の山―・け漕ぐ舟/万葉 998」 (3)よりどころにする。託する。「かくたまさかの御慰めに―・け侍る命のほども/源氏(澪標)」 (4)含める。こめる。「行く末―・けて契りたのめ給ひし人々/源氏(松風)」 (5)乗り物などをある場所に止める。(ア)車をある場所に止める。つなぐ。「さて車―・けてその崎にさしいたり/蜻蛉(中)」(イ)船をある場所に停泊させる。係留する。[日葡](ウ)牛馬をある場所につなぐ。「輪強き御車にいちもちの御車牛―・けて/大鏡(道隆)」 (6)あらかじめ約束する。「秋―・けて言ひしながらもあらなくに木の葉降りしくえにこそありけれ/伊勢 96」 (7)だます。ひっかける。「今来むと言ひしばかりに―・けられて/古今六帖 5」 (8)数に入れる。加える。「お供―・けて三人ぢや/浄瑠璃・丹波与作(中)」 〔「かかる」に対する他動詞〕 [慣用] 圧力を―・後足で砂を―・命を―・腕に縒(ヨ)りを―・鎌を―・声を―・尻に帆を―・尻目に―・手に―・手を―・手塩に―・天秤(テンビン)に―・秤(ハカリ)に―・拍車を―・股に―・水を―・目を―・山を―・輪を―

大辞林 ページ 141008