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かげろう-の カゲロフ― 【陽炎の】 (枕詞)🔗🔉

かげろう-の カゲロフ― 【陽炎の】 (枕詞) 陽炎の形状から,「それかあらぬか」「あるかなきか」「ほのか」などにかかる。「―それかあらぬか春雨の/古今(恋四)」 →かぎろいの

かげろう カゲロフ [2][0] 【蜉蝣・蜻蛉】🔗🔉

かげろう カゲロフ [2][0] 【蜉蝣・蜻蛉】 (1)カゲロウ目の昆虫の総称。多くは体長10〜15ミリメートル。体はか弱く細長で,二本または三本の糸状の尾がある。はねは膜状で,後ろばねは小さいかまたは欠如する。不完全変態を行い,若虫は水中で一年以上を過ごし,羽化して亜成虫となり,さらに脱皮して成虫となる。成虫の寿命は数時間から一週間ぐらいで,短命ではかないもののたとえにされる。日本にはヒラタカゲロウ・トビイロカゲロウなど約六〇種が知られる。ウスバカゲロウ・クサカゲロウなどは脈翅目に属し,分類上は異なった種類。[季]秋。 〔陽炎(カゲロウ)のゆらめきを思わせる飛び方をするところからの名といわれる〕 (2)トンボの古名。かぎろう。[和名抄]

――の命(イノチ)🔗🔉

――の命(イノチ) 蜉蝣が短命であるように短い人間の一生。はかないいのち。

かげ-ろう ―ラウ 【陰郎】🔗🔉

かげ-ろう ―ラウ 【陰郎】 「陰間(カゲマ)」に同じ。

かげろ・う カゲロフ (動ハ四)🔗🔉

かげろ・う カゲロフ (動ハ四) (1)光がほのめく。ひらめく。ちらちらする。「時雨ゆく雲間に弱き冬の日の―・ひあへず暮るる空かな/風雅(冬)」 (2)姿や幻がちらつく。「ただ今の御姿,まぼろしに―・へば/保元(下・古活字本)」 (3)陰になる。日がかげる。「よられつる野もせの草の―・ひて/新古今(夏)」

かげろうにっき カゲロフ― 【蜻蛉日記】🔗🔉

かげろうにっき カゲロフ― 【蜻蛉日記】 日記。三巻。藤原道綱母作。977年成立か。藤原兼家との結婚に始まり,夫との不和,子への愛情など21年間の生活をつづる。女性の筆になる最初の日記文学。

かけ-ろく 【賭け禄】🔗🔉

かけ-ろく 【賭け禄】 金品をかけて勝負すること。また,そのもの。賭け徳。「いかな三宝荒神も裁くことは成まいといふにつけて―に成り/浄瑠璃・甲賀三郎」

大辞林 ページ 141013