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かじ・ける [3] 【悴ける】 (動カ下一)[文]カ下二 かじ・く🔗⭐🔉
かじ・ける [3] 【悴ける】 (動カ下一)[文]カ下二 かじ・く
〔古くは「かしく」と清音〕
(1)寒さで凍えて,手足が自由に動かなくなる。かじかむ。「手ガ―・ケタ/ヘボン(三版)」
(2)生気を失う。しおれる。やつれる。「衣裳弊(ヤ)れ垢つき,形色(カオ)―・け/日本書紀(崇峻訓)」
かしこ [1] 【賢・畏】🔗⭐🔉
かしこ [1] 【賢・畏】
(形容詞「かしこし」の語幹)
□一□〔おそれ慎む意〕
女性が手紙の末尾に書いて敬意を表す語。あらかしこ。あらあらかしこ。かしく。
〔中古には仮名文の消息で男女共に用いた。近世頃から女性のみが用いる〕
□二□
(1)おそれ多いこと。はばかられること。
→あなかしこ
(2)頭がよく知能がすぐれていること。「われ―に思ひたる人/紫式部日記」
(3)技能がすぐれていること。「―の御手やと空を仰ぎてながめ給ふ/源氏(葵)」
かしこ-だて 【賢立て】🔗⭐🔉
かしこ-だて 【賢立て】
賢そうにふるまうこと。「多分,人ワ―ヲシテシソコナウモノヂャ/天草本伊曾保」
かし-こ [1] 【彼処】 (代)🔗⭐🔉
かし-こ [1] 【彼処】 (代)
遠称の指示代名詞。
(1)話し手からも聞き手からも離れている場所をさし示す。あそこ。「ここ―にベンチが置かれている」
(2)少し離れた所をさす。あちらの方。「狼―に駆け廻つて/仮名草子・伊曾保物語」
かじ-こ カヂ― [0] 【楫子】🔗⭐🔉
かじ-こ カヂ― [0] 【楫子】
かじとり。水夫。かこ。
かしこ・い [3] 【賢い・畏い】 (形)[文]ク かしこ・し🔗⭐🔉
かしこ・い [3] 【賢い・畏い】 (形)[文]ク かしこ・し
□一□
(1)頭の働きがよく知恵がすぐれている。賢明だ。《賢》「―・い子」「犬は―・い動物だ」
(2)要領がよい。抜け目がない。《賢》「―・い男だから,その辺はうまく処理するだろう」「―・く立ち回る」
□二□
(1)自然や神など威力・霊力を備えているものに対して脅威を感ずるさま。恐ろしい。畏怖の念に堪えない。「海人娘子(アマオトメ)玉求むらし沖つ波―・き海に船出せり見ゆ/万葉 1003」
(2)高貴な者に対する畏敬の気持ちを表す。おそれ多い。もったいない。「勅なればいとも―・し鶯の宿はと問はば/拾遺(雑下)」
(3)身分・血筋などがきわめてすぐれている。高貴だ。「―・き筋と聞ゆれど/源氏(若菜上)」
(4)立派だ。素晴らしい。「―・き玉の枝をつくらせ給ひて/竹取」
(5)都合がよい。具合がよい。「―・くも(良イ婿ヲ)取りつるかな/落窪 2」
(6)(連用形を副詞的に用いて)はなはだしく。ひどく。「これかれ―・く嘆く/土左」
〔「かしこまる」と同源で,恐るべき威力に対して身のすくむような思いがするさまを表す□二□(1)が原義。そこから恐れ敬う意が生じ,さらに畏敬すべき性質や能力が備わっているさまを表す意ともなった〕
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
大辞林 ページ 141074。