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きわ キハ [2] 【際】🔗⭐🔉
きわ キハ [2] 【際】
(他の語と複合して用いられるときには「ぎわ」となる)
(1)他との境界となるところ。物のふち。へり。はし。「崖(ガケ)の―に立つ」「額の生え―」
(2)あるものに非常に近い所。あたり。そば。「敷居の―に座る」「窓―の棚」「水―」
(3)ある状態になろうとしている直前の時。「今わの―」「往生―」「瀬戸―」「死に―」「散り―」
(4)物事のきわまるところ。極限。果て。「君の御母君のかくれ給へりし秋なむ,世に悲しきことの―には覚え侍りしを/源氏(柏木)」
(5)分際。身の程。身分。「ただ人も,舎人など給はる―はゆゆしと見ゆ/徒然 1」
(6)物事の程度。特に,才能・器量などの程度。「世をそしるほどに,心の―のみこそ見えあらはるめれ/紫式部日記」
(7)江戸時代,盆暮れまたは各節句前の支払いの時期。「此の―は与兵衛様のことに付き,いかいお世話でござんしよ/浄瑠璃・油地獄(下)」
――は際(キワ)🔗⭐🔉
――は際(キワ)
各々,身分相応にするのがよいということ。「いとかやうなる―とこそ侍るなれ/源氏(帚木)」
き-わ [1] 【奇話】🔗⭐🔉
き-わ [1] 【奇話】
奇妙な話。珍しい話。奇談。「珍談―」
きわ-ぎわ キハギハ 【際際】🔗⭐🔉
きわ-ぎわ キハギハ 【際際】
(1)それぞれの身の程。ほどほど。「その―をまだ思ひ知らぬ初事(ウイゴト)ぞや/源氏(帚木)」
(2)その節季節季。支払いをすべき折々。「去年の春から―に/浄瑠璃・氷の朔日(上)」
(3)まぎわ。「正月前の―に旦那殿は外が内/浄瑠璃・重井筒(上)」
きわぎわ-と キハギハ― 【際際と】 (副)🔗⭐🔉
きわぎわ-と キハギハ― 【際際と】 (副)
はっきりと。きっぱりと。「かやうの事,―かねてより御さだめ候へかし/曾我 4」
きわぎわ・し キハギハ― 【際際し】 (形シク)🔗⭐🔉
きわぎわ・し キハギハ― 【際際し】 (形シク)
きわだっている。「門いたく固め―・しきは,いとうたてこそおぼゆれ/枕草子 178」
ぎ-わく [0] 【疑惑】🔗⭐🔉
ぎ-わく [0] 【疑惑】
真疑や正・不正についての,うたがい。「―を招く」「―につつまれる」
きわ-こと キハ― 【際殊】 (形動ナリ)🔗⭐🔉
きわ-こと キハ― 【際殊】 (形動ナリ)
格別であるさま。「この今宮をば…―にもてはやし/増鏡(北野の雪)」
きわ-ずみ キハ― 【際墨】🔗⭐🔉
きわ-ずみ キハ― 【際墨】
髪の生え際を,墨で濃く染めること。また,その墨。置き墨。「額は只丸く―こく/浮世草子・一代男 3」
大辞林 ページ 142610。