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――にな・る🔗⭐🔉
――にな・る
心配の種になる。気がかりのもとになる。「貧乏は―・らない」
――に病(ヤ)・む🔗⭐🔉
――に病(ヤ)・む
ひどく気にして苦しみ悩む。苦にする。苦を病む。「些細(ササイ)なことを―・む」
――は楽(ラク)の種(タネ)🔗⭐🔉
――は楽(ラク)の種(タネ)
苦労はやがて幸福に通ずるもととなるということ。
――もなく🔗⭐🔉
――もなく
苦労することなく。簡単に。たやすく。「難問を―解く」「何の―勝つ」
く [1] 【垢】🔗⭐🔉
く [1] 【垢】
〔仏〕 煩悩(ボンノウ)。
く [1] 【矩】🔗⭐🔉
く [1] 【矩】
外惑星の視黄径と太陽の視黄径とが九〇度の差となる現象。また,その時刻。太陽の西側で矩になる時を下矩または西矩,東側で矩になる時を上矩または東矩という。
く 【消】 (動カ下二)🔗⭐🔉
く 【消】 (動カ下二)
(1)とけてなくなる。消える。「立山の雪し〈く〉らしも/万葉 4024」「梅の花早くな散りそ雪は〈け〉ぬとも/万葉 849」
(2)草木などがしぼむ。また,死ぬ。「朝(アシタ)咲き夕(ユウヘ)は〈け〉ぬる月草の/万葉 2291」「朝露の〈け〉やすき我(ア)が身/万葉 885」
〔主として上代に用いられた。未然形・終止形の用例もあるが,大半は連用形で,連体・已然・命令形の用例を見ない。未然形・連用形の「け」について,動詞「きゆ(消)」の未然・連用形の「きえ」の変化したものとする説もあるが,上代には「消ゆ」の用例はきわめて少なく,「きえ」の確例もない〕
く 【来】 (動カ変)🔗⭐🔉
く 【来】 (動カ変)
⇒くる
く (接尾)🔗⭐🔉
く (接尾)
〔上代語〕
活用語に付いて名詞化する。四段・ナ変・ラ変の動詞,形容詞およびそれに準ずる活用の助動詞の未然形(助動詞「き」には連体形)に付く。その他の用言には「らく」の形が付く。
→らく
(1)上の活用語を体言化し,「…こと」の意を表す。「黄葉(モミチ)散ら―は常をなみこそ/万葉 4161」「たまきはる短き命も惜しけ―もなし/万葉 3744」
(2)「言ふ」「申す」などに付いて会話文を導き,「…ことには」「…のには」の意を表す。「かぢとりの言は―,この住吉の明神は例のかみぞかし/土左」
(3)助詞「に」を伴って,「…なのに」「…というのに」の意を表す。「我やどを見きとな言ひそ人の聞か―に/古今(恋五)」
(4)文末にあって詠嘆の意を表す。助詞「も」や「に」を伴うこともある。「み吉野の玉松が枝は愛(ハ)しきかも君がみ言を持ちて通は―/万葉 113」「妹が寝(ヌ)る床のあたりに岩ぐくる水にもがもよ入りて寝ま―も/万葉 3554」
〔ク語法,またはカ行延言の語尾ともよばれる。語源的には用言の連体形に,事・所を意味する「あく」という語が付き,母音の融合・脱落現象を起こしたものといわれる(例,「言ふ」+「あく」→「言はく」[ifu+aku → ifaku])。この説は「く」「らく」を統一的に説明することができるが,ただ,この場合「あくがる」の「あく」だといわれる体言「あく」の存在と,助動詞「き」に対しては「言ひしく」のように母音変化を起こさないという点で問題が残る〕
大辞林 ページ 142721。