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く-ごも・る [3] 【口籠る】 (動ラ五[四])🔗🔉

く-ごも・る [3] 【口籠る】 (動ラ五[四]) くちごもる。「―・りてはきとは聞えず/谷間の姫百合(謙澄)」

く-こん 【九献】🔗🔉

く-こん 【九献】 (1)酒を三杯ずつ,三度さすこと。三三九度。「三三―重なれば,後は酒宴の余りにて/狂言記・吟聟」 (2)〔もと女房詞〕 酒の異名。

くさ 【草】🔗🔉

くさ 【草】 ■一■ [2] (名) (1)植物の中で,木部があまり発達せず,地上の部分が柔らかいもの。冬になると枯れるものが多い。草本。 →木 (2)屋根を葺(フ)く,藁(ワラ)や茅(カヤ)。「―で葺いた屋根」 (3)まぐさ。かいば。「牛つなぎて―など飼はするこそいとにくけれ/枕草子 177」 (4)(草の中に伏せて敵をうかがうところから)忍びの者。しのび。草屈(クサカマ)り。 ■二■ (接頭) 名詞に付いて,本格的ではないもの,見かけは似ているが実質は異なっているもの,などの意を表す。「―野球」「―競馬」「―かげろう」

――青む🔗🔉

――青む 春になって,いつの間にか草がそこここに生え出てくる。[季]春。

――茂る🔗🔉

――茂る あちこちに,いろいろな草がたくましく生い茂っている。[季]夏。

――も揺(ユ)るがず🔗🔉

――も揺(ユ)るがず 全く風がない。暑いさまや,太平であるさまにもいう。

――を打って蛇(ヘビ)を驚かす🔗🔉

――を打って蛇(ヘビ)を驚かす 〔開元天宝遺事「汝雖草,吾已蛇驚」〕 (1)ある一人をこらしめることで,それに関係する別の者をいましめる。 (2)なにげなくしたことで思いがけない結果をまねく。草を打って蛇に驚く。

――を結・ぶ🔗🔉

――を結・ぶ (1)健康・長寿・旅の安全などを祈るため,また吉凶を占うため,草の葉や茎を結ぶ。古代人の習俗。「妹が門(カド)行き過ぎかねて草結ぶ風吹き解くなまたかへり見む/万葉 3056」 (2)野山を行く時,草を結んで道しるべとする。「―・びつぞ行かむとする,其れを見て注(シルシ)として来たるべし/今昔 19」 (3)旅で野宿をする。旅寝をする。「君が舟泊(ハ)て草結びけむ/万葉 1169」 (4)〔晋(シン)と秦の戦いの時,娘の命の恩人,晋の魏顆のために亡父の霊が草を結んで,秦の杜回をつまずかせ,恩返ししたという「左氏伝(宣公十五年)」の故事から〕 恩に報いる。「只是犬川・犬田に代りて窃(ヒソ)かに―・びし也/読本・八犬伝 8」

大辞林 ページ 142795