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くだり-ゆ・く [0][4] 【下り行く】 (動カ五[四])🔗🔉

くだり-ゆ・く [0][4] 【下り行く】 (動カ五[四]) (1)坂道などを下って行く。また,都から地方へ行く。「―・く山路の雲や里人の/為尹千首」 (2)栄えていたものが衰えてゆく。「―・く運は誰が導きの薄命道/暗夜(一葉)」

くだ・る [0] 【下る・降る】 (動ラ五[四])🔗🔉

くだ・る [0] 【下る・降る】 (動ラ五[四]) (1)高い所から低い所へ移動する。 ⇔のぼる 「坂道を―・る」「山を―・る」 (2)川の上流から下流へ移動する。《下》 ⇔のぼる 「川を―・る」 (3)都から地方へ行く。《下》 ⇔のぼる 「奥州へ―・る」 (4)〔内裏が都の北にあったところから〕 京都で,南へ向かって行く。《下》 ⇔のぼる 「烏丸通りを七条まで―・る」「西の大宮より―・らせ給て/大鏡(道長下)」 (5)上位の人や権威ある人から決定・判定・判決・命令などが言い渡される。《下》「判決が―・る」「出動命令が―・った」「評価が―・る」 (6)時が過ぎる。また,年月が過ぎて後の時代になる。「やや時代が―・っての事」「ひつじ―・るほどに/源氏(藤裏葉)」 (7)戦争に負けて敵の勢力下にはいる。降参する。降伏する。「軍門に―・る」 (8)数・程度・価値などがある基準よりも下になる。下回る。多く打ち消しの語を伴う。《下》「月収は百万を―・らない」 (9)一段低く見られている所へゆく。《下》「野(ヤ)に―・る」 (10)(「瀉る」とも書く)下痢(ゲリ)をする。《下》「おなかが―・る」 (11)(「涙(が)くだる」の形で)涙を流す。「涙滂沱(ボウダ)として―・る」 (12)雨や雪が降る。「国土に雨―・りて/平家(一末・延慶本)」 (13)素性・身分・人柄などが劣る。「高きも―・れるも惜しみ/源氏(柏木)」 (14)低くなる。低い状態である。「車は高く,おるるところは―・りたるを/源氏(宿木)」 (15)さげ渡される。下賜される。「御かはらけ―・り/源氏(若菜上)」 (16)謙遜する。へりくだる。「大人(ウシ)の―・り給ふ事甚し/読本・雨月(吉備津の釜)」 〔「下す」に対する自動詞〕 [可能] くだれる

大辞林 ページ 142883