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け 【怪】🔗🔉

【怪】 異常なできごと。怪異。「かやうの―ども,未然に凶を示しけれども/太平記 20」

け 【故】🔗🔉

【故】 原因・理由を示す語。ため。ゆえ。せい。「九条殿の御遺言を違へさせおはしましつる―とぞ/大鏡(伊尹)」

け 【食】🔗🔉

【食】 〔「笥(ケ)」と同源〕 食べ物。「―訖(オワ)りて散むとするに/日本書紀(舒明訓)」

け 【笥】🔗🔉

【笥】 容器。特に,食物を盛る器。「家にあれば―に盛る飯を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る/万葉 142」

け [1] 【褻】🔗🔉

[1] 【褻】 改まった場合ではない,日常的なこと。普段。平生。 ⇔晴れ

――にも晴れにも🔗🔉

――にも晴れにも (1)普段にも晴れの時にも。いつでも。「―蓑一つなれば/中華若木詩抄」 (2)ただ一つだけであるさま。あとにも先にも。いいも悪いも。「―一人の男だけに/滑稽本・浮世風呂 2」

け [1] 【化】🔗🔉

[1] 【化】 〔仏〕 (1)仏教に教え導くこと。教化。 (2)仏や菩薩(ボサツ)が教化のために,仮にさまざまの姿をとって現れること。 (3)死ぬこと。遷化。死。

け [1] 【仮】🔗🔉

[1] 【仮】 〔仏〕 実体がないこと。また,そういうもの。 →虚仮(コケ) →仮諦(ケタイ)

け 【気】🔗🔉

【気】 ■一■ [1][0] (名) (1)何かが存在する気配。何かが現れる兆候。「酒乱の―がある」「噴火の前日まではその―もなかった」 (2)ある本体から発散されて,その本体の存在を感じさせるもの。気体状のものや,熱気・光・においなどをいう。「東面の朝日の―いと苦しければ/蜻蛉(下)」「大きなる釜(カナエ)有り,湯の―有り/今昔 14」 (3)どことなく感じられる趣。雰囲気。風情。「物々しき―さへ添ひ給ひて/源氏(葵)」「恐ろしき―も覚えず,いとらうたげなるさまして/源氏(夕顔)」 (4)身体の異常。病気。「足の―起こりて,装束する事の苦しければなむ/落窪 3」 (5)血の気。血行。「―や上がりぬらむ,心地いと悪しうおぼえて/蜻蛉(中)」 (6)出産のきざし。産気。「日もあるに,今朝から―がつきて/浮世草子・胸算用 2」 (7)大気。空気。「雨のどかに降りて―しめりたりけるに/栄花(本の雫)」 ■二■ (接頭) 形容詞・形容動詞また動詞に付いて,「何となく」「どことなく」の意を添えたり「…のようすである」の意を表したりする。「―だるい」「―だかい」「―ざやか」「―おされる」 ■三■ (接尾) 名詞,動詞の連用形,形容詞・形容動詞の語幹に付いて,そのような様子・気配・感じがある意を表す。「塩―」「色―」「商売っ―」「吐き―」「まじり―」「寒―」「いや―」 →げ(気)

大辞林 ページ 143214