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こし 【腰】🔗🔉

こし 【腰】 ■一■ [0] (名) (1)人体で,脊柱(セキチユウ)の下部から骨盤のあたり。体の後ろ側で胴のくびれているあたりから,一番張っているあたりまでを漠然とさす。上体を曲げたり回したりするときの軸になり,体を動かしたり姿勢を保ったりするときに重要なところ。人間以外の動物にもこれをあてて言うことがある。「―を下ろす」 (2)袴・裳(モ)などの{(1)}にあたる部分。また,そのあたりに結ぶ紐。 (3)物事の{(1)}とみなされる部分。(ア)壁・建具などの下半部。特に,構造や仕上げが上部と異なっている部分。(イ)山の中程より麓(フモト)に近い部分。(ウ)和歌で,第三句の五文字。 (4)物事の中途で,肝心なところ。「―を折る」 (5)容易に折れたりしないで,元の状態を保とうとする力。練り上げた物のねばり,板・棒などの弾力,糸・布・紙などの張りなどをいう。靭(ジン)性。「―のあるうどん」「―の強い筆」 (6)(他の語の下に付いて)物事をしようとする時の姿勢・態度。「…ごし」と濁る。「にげ―」「けんか―」 ■二■ (接尾) 助数詞。 (1)腰に差したり着けたりするものを数えるのに用いる。「袴一(ヒト)―」 (2)箙(エビラ)に盛った一盛りを単位として矢を数えるのに用いる。本数は一定しない。「五十―の矢/平治(上)」 (3)蟇目(ヒキメ)の矢四筋をいう。

――が重(オモ)・い🔗🔉

――が重(オモ)・い なかなか行動を起こさない。なかなかその気にならない。

――が軽・い🔗🔉

――が軽・い (1)気軽に立ち働く。 (2)軽率に行動する。

――が砕(クダ)・ける🔗🔉

――が砕(クダ)・ける (1)腰の安定を失う。腰の力が抜ける。 (2)気力を失って中途で挫折する。腰くだけになる。

――が据(ス)わ・る🔗🔉

――が据(ス)わ・る 落ち着いて物事をする。

――が高・い🔗🔉

――が高・い (1)腰の位置が高い。相撲などで,腰のすわりが不安定である。腰高である。 (2)横柄である。尊大である。頭(ズ)が高い。 ⇔腰が低い 「汝がやうな腰の高いやつめは,つかはれぬよ/狂言・口真似」

大辞林 ページ 144211