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なず・む ナヅム [2] 【泥む・滞む】 (動マ五[四])🔗🔉

なず・む ナヅム [2] 【泥む・滞む】 (動マ五[四]) (1)進行がさまたげられる。とどこおる。難渋する。「暮れ―・む」「句ニ―・ム/日葡」「海処(ウミガ)行けば腰―・む/古事記(中)」 (2)こだわる。執着する。「小義に―・むは愚の極(キヨク)なり/当世書生気質(逍遥)」「死を軽くして,少しも―・まざる方のいさぎよく覚えて/徒然 115」 (3)なれ親しむ。なじむ。「都会の悪風に―・まぬやう/羹(潤一郎)」 (4)わずらう。病む。病んで苦しむ。「この君―・みて,泣きむつかり,あかし給ひつ/源氏(横笛)」 (5)深く心を寄せる。打ち込む。「その備後衆の十がひとつ,可愛がられたいと―・めば/浮世草子・一代男 5」

なずらい ナズラヒ 【準ひ・准ひ・擬ひ】🔗🔉

なずらい ナズラヒ 【準ひ・准ひ・擬ひ】 本物に準ずること。似ていること。また,そのもの。なずらえ。「―におぼさるるだにいとかたき世かなと/源氏(桐壺)」

なずら・う ナズラフ 【準ふ・准ふ・擬ふ】🔗🔉

なずら・う ナズラフ 【準ふ・准ふ・擬ふ】 ■一■ (動ハ四) 準ずる。匹敵する。「かへりくる道にぞけさはまどふらむこれに―・ふ花なきものを/後撰(雑三)」 ■二■ (動ハ下二) ⇒なずらえる

なずらえ ナズラヘ 【準へ・准へ・擬へ】🔗🔉

なずらえ ナズラヘ 【準へ・准へ・擬へ】 似た他のものと同等にみなすこと。なぞらえ。「少し―なる世を見るまじきか/狭衣 3」

なずらえ-うた ナズラヘ― [4] 【準え歌】🔗🔉

なずらえ-うた ナズラヘ― [4] 【準え歌】 和歌六義(リクギ)の一。物事にたとえてその意を述べる歌。詩の六義の「比」にあたる。

なずら・える ナズラヘル [4] 【準える・准える・擬える】 (動ア下一)[文]ハ下二 なずら・ふ🔗🔉

なずら・える ナズラヘル [4] 【準える・准える・擬える】 (動ア下一)[文]ハ下二 なずら・ふ (1)「なぞらえる{(1)}」に同じ。「女性の美しさを花に―・える」 (2)「なぞらえる{(2)}」に同じ。「右の例に―・へて白馬引き/源氏(少女)」

大辞林 ページ 151153