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なつめ [0] 【棗】🔗🔉

なつめ [0] 【棗】 (1)クロウメモドキ科ナツメ属の一群の落葉小高木。ヨーロッパ南東部から中国北部の原産。庭木・果樹とする。葉は長卵形。初夏,葉腋に淡黄色の小五弁花をつける。核果は楕円形で,長さ約2センチメートル。秋,暗紅褐色に熟し食用。また,利尿・強壮剤として各種の漢方薬に配合。[季]秋。 (2){(1)}の実から採った染料。乾燥させて煎じた汁で茶色を染める。 (3)ナツメの実形の薄茶器。素地(キジ)は挽き物・乾漆・竹・紙などで,黒漆塗りが最も多い。木地のものもある。形は,大・中・小・尻張り・胴張り・河太郎などさまざま。 棗(1) [図] 棗(3) [図]

なつめ-がい ―ガヒ [3] 【棗貝】🔗🔉

なつめ-がい ―ガヒ [3] 【棗貝】 海産の巻貝。貝殻は卵形でナツメの実に似,殻高は約4センチメートル。貝殻の表面は滑らかで淡灰褐色の地に栗色の小斑がある。本州中部以南の浅海にすむ。

なつめ-だま [0] 【棗玉】🔗🔉

なつめ-だま [0] 【棗玉】 古墳時代に用いられた装飾用の玉。琥珀(コハク)・硬玉・ガラス・水晶などで作られ,ナツメの実に似た形をしている。

なつめ-やし [4] 【棗椰子】🔗🔉

なつめ-やし [4] 【棗椰子】 ヤシ科の常緑高木。ペルシャ湾沿岸地方原産。熱帯地方で栽植。高さ25〜30メートル。葉は大形で,羽状複葉。果実は長さ約4センチメートルの円柱形で房状に多数つく。果肉は柔らかく生食され,干して保存食とする。またジャム・醸造原料とする。葉は屋根をふいたり,繊維をとるのに用いられ,また勝利の象徴として祝賀に用いられる。

なつ-め [2] 【夏芽】🔗🔉

なつ-め [2] 【夏芽】 ⇒かが(夏芽)

なつめ 【夏目】🔗🔉

なつめ 【夏目】 姓氏の一。

なつめ-せいび 【夏目成美】🔗🔉

なつめ-せいび 【夏目成美】 (1749-1816) 江戸後期の俳人。通称井筒屋八郎右衛門。別号随斎など。浅草蔵前の札差。特定の流派に属さず高井几董(キトウ)・建部巣兆などと広く風交し,江戸俳壇の中心的人物となる。小林一茶の庇護者。編著「随斎諧話」「成美家集」など。

なつめ-そうせき 【夏目漱石】🔗🔉

なつめ-そうせき 【夏目漱石】 (1867-1916) 小説家・英文学者。本名金之助。江戸,牛込生まれ。東大卒。森鴎外と並ぶ近代文学の巨匠。「吾輩は猫である」の成功から職業作家を志し,一切の教職を辞して「朝日新聞」に入社。同紙に名作を次々に発表した。俳句・漢詩・書画をもよくした。著「坊っちゃん」「草枕」「三四郎」「それから」「門」「こゝろ」「彼岸過迄」「道草」「明暗」

大辞林 ページ 151177