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な・でる [2] 【撫でる】 (動ダ下一)[文]ダ下二 な・づ🔗🔉

な・でる [2] 【撫でる】 (動ダ下一)[文]ダ下二 な・づ (1)てのひらなどを軽くすべらせる。「子どもの頭を―・でる」「あごを―・でて思案する」 (2)やわらかい物や風が体に軽くふれる。「ブロンドの髪が頬を―・でている」「春風が頬を―・でる」 (3)櫛(クシ)を使って髪を整える。「ちょっと髪を―・でる」 (4)かわいがる。いつくしむ。「山吹は―・でつつ生(オ)ほさむ/万葉 4302」 (5)搗(ツ)く。「米ヲ―・ヅル/日葡」

な-でん [0] 【南殿】🔗🔉

な-でん [0] 【南殿】 (1)〔「なんでん」の撥音「ん」の無表記〕 紫宸殿(シシンデン)の別名。 (2)サクラの一種。サトザクラとチョウジザクラの雑種とされる。花は半八重の淡紅色。

なでん-の-さくら 【南殿の桜】🔗🔉

なでん-の-さくら 【南殿の桜】 「左近(サコン)の桜」に同じ。「―は,盛りになりぬらむ/源氏(須磨)」

なと (副助)🔗🔉

なと (副助) 〔副助詞「なりと」のつづまったもの。話し言葉でのくだけた言い方に用いられる〕 体言または体言に準ずるもの,体言に格助詞の付いたものなどに付く。 (1)「なりと(副助詞){(1)}」に同じ。「お茶―いかがですか」「何―お申しつけください」 (2)(「…なと…なと」の形で)「なりと(副助詞){(2)}」に同じ。「酒―ビール―お好きなものを飲んでください」「行く―帰る―君の自由だ」

など 【何ど】 (副)🔗🔉

など 【何ど】 (副) 〔「なにと」の転〕 どうして。なぜ。「―かく頼もしげなく申すぞ/竹取」

など 【等・抔】 (副助)🔗🔉

など 【等・抔】 (副助) 〔「なにと」の転である「なんど」から。中古以降の語。発生期から「なんど」の形も用いられ,近世以降「なぞ」「なんぞ」「なんか」の形も用いられた〕 体言または体言に準ずるもの,文節や文などに接続する。多くの中から一つのものを例示するのが本来の用法である。 (1)多くの事柄の中から,主なものを取りあげて「たとえば」の気持ちをこめて例示する。多くの場合,他に同種類のものがあることを言外に含めて言う。「…や…や…など」の形で総括することもある。「雨や風―の被害がでています」「委員会―で調査してから報告します」「植木の手入れや草取り―してくたびれた」 (2)ある事物を特に取りあげて例示する。(ア)軽んじて扱う場合。「だれが急ぎ―するものか」「君―の言うことを聞くものか」(イ)叙述を弱めやわらげる場合。この場合には例示の気持ちはあまりない。文語文や古文に多く見られる用法。「彼―よくやっているほうだね」「かの御法事―し給ふにも,いかめしうとぶらひ聞え給へり/源氏(紅葉賀)」 (3)引用文を受けて,大体このようなことを,の意を表す。現代語では「などと」の形で用いることが多い。「三学期に入ってから勉強すればいい―とのんきなこと言っている」「あやしきまで,此の世の事にはおぼえ侍らぬ―宣ひて/源氏(若紫)」 〔語源が「なにと」であるために,古くは引用文を受ける場合にも格助詞「と」の付かないのが普通であったが,語源意識が薄れるに従って「と」が付くようにもなった〕

大辞林 ページ 151181