はなれ [3] 【放れ】 〔動詞「放れる」の連用形から〕 はなれること。 →はなれ（離）

はなれ-うま [3] 【放れ馬】 「放れ駒(ゴマ)」に同じ。

はなれ-ごま [3] 【放れ駒】 乗り手もなく綱から放れて走る馬。はなれうま。

はなれ [1] 【離れ】 〔動詞「離れる」の連用形から〕 （１）「離れ座敷」「離れ家」の略。「―に客を通す」 （２）「…ばなれ」の形で，他の名詞の下に付いて複合語として用いられる。（ア）そのものから関心がはなれる意を表す。「政治―」「活字―」（イ）そのものからかけ離れている意を表す。「日本人―した体格」「素人―の腕前」「浮き世―した生活」（ウ）そのものから独立する意を表す。「親―」「乳―」「巣―」

はなれ-きょうげん ―キヤウ― [4] 【離れ狂言】 江戸時代，一幕または一番ずつ独立して演じられた短い歌舞伎狂言。 ⇔続き狂言

はなれ-こじま [4] 【離れ小島】 陸地から遠く離れた小島。

はなれ-ざしき [4] 【離れ座敷】 母屋から離れた座敷。はなれや。はなれ。

はなれ-じま [3] 【離れ島】 陸地から遠く離れた島。孤島。

はなれ-す 【離れ州】 陸から離れた所にある州。「かもめむれゐる沖の―/夫木 26」

はなれ-そ 【離れ磯】 陸地から離れて海上に突き出た磯。「―に立てるむろの木/万葉 3600」

はなれ-ばなれ [4] 【離れ離れ】 （名・形動）[文]ナリ （まとまっていたものが）互いに離れた状態になる・こと（さま）。ちりぢり。別れ別れ。「親兄弟が―になる」「―に暮らす」

はなれ-もの [0][5] 【離れ物】 （１）離れるはずのもの。「合はせものは―/毛吹草」 （２）普通とは事情がかけ離れていて，成否の予想がつかないもの。「世に難産はあるまいが，産の道は―/浄瑠璃・平家女護島」