複数辞典一括検索+

はべ-め・り (連語)🔗🔉

はべ-め・り (連語) 〔「はべるめり」の音便形「はべんめり」の「ん」の無表記〕 あるようです。「いと怪しき梵字とかいふやうなる跡(=筆跡)に―・れど/源氏(若菜上)」

はべ・り 【侍り】 (動ラ変)🔗🔉

はべ・り 【侍り】 (動ラ変) 〔「這(ハ)ひあり」の転かという〕 (1)身分の高い人のそばに仕える。伺侯する。「御前の方に向ひて,後ざまに,誰々か―・る,と問ふこそ,をかしけれ/枕草子 56」 (2)「いる」の意の謙譲語。話し手または話し手に近い人が存在することを,貴人や貴人のいる場所に対して,そのそば近くに居させていただくという気持ちでへりくだっていう。居り申す。「なげかせたてまつらぬほどまで―・らで(=ズット居リ申サズ)/竹取」 (3)「いる」「ある」などの意の丁寧語。話の場全体に対して人や物事の存在を卑下して,丁重に表す気持ちが強い。います。あります。ございます。「(コノ雪ハ)正月の十よ日までは,―・りなむ/枕草子 87」 (4)(補助動詞) (ア)(会話文に用いて)動詞の連用形またはそれに助詞「て」の付いたもの,形容詞・形容動詞の連用形,体言に断定の助動詞「なり」の連用形「に」の付いたものなどに付いて,動作または叙述を丁重に表現したりへりくだり改まる気持ちをこめて表現したりする。…ております。…ます。…(で)あります。…(で)ございます。「この歌詠み―・らじとなむ思ひ―・るを/枕草子 99」「ちうせい高坏などこそよく―・らめ/枕草子 8」「中納言源ののぼるの朝臣のあふみのすけに―・りけるとき/古今(恋四詞)」(イ)(地の文に用いて)動詞またはそれに助動詞の付いたものに付いて,丁重さを添えて表す。「こちたき御なからひのことどもは,えぞ数へあへ―・らぬや/源氏(若菜上)」「かの例思ひ出でられ―・りしに/徒然 10」

はべり-た・ぶ 【侍り給ぶ・侍り賜ぶ】 (連語)🔗🔉

はべり-た・ぶ 【侍り給ぶ・侍り賜ぶ】 (連語) 〔動詞「はべり」に補助動詞「たぶ」の付いたもの〕 補助動詞的に用いられる。他の動詞の連用形に付いて,その動作の主体を尊敬する意を表すとともに,丁寧に表現するのに用いられる。…なさっていらっしゃいます。「かのきみ…孔雀・鸚鵡鳴かぬばかりにてなむ住み―・ぶ/宇津保(吹上・上)」

大辞林 ページ 152432