ひな-いち [2] 【雛市】 雛人形や，雛祭りに使う道具類を売る市。二月末から三月二日まで開かれた。[季]春。

ひな-うた [2] 【鄙歌】 田舎で歌われる歌。ひなびた歌。

ひな-おくり [3] 【雛送り】 「流(ナガ)し雛(ビナ)」に同じ。

ひな-おとこ ―ヲトコ 【雛男】 雛人形のように色白のきゃしゃな男。優男(ヤサオトコ)。「春を重ねし―/浄瑠璃・曾根崎心中」

ひ-なか [0] 【日中】 昼の間。ひるま。にっちゅう。「昼―」

ひ-なが [0] 【日永・日長】 昼間の長いこと。春になって昼間が長く感じられ，なかなか暮れないことにいう。 ⇔夜長 「春の―」[季]春。《舟と岸と話してゐる―かな/正岡子規》

ひな-かざり [3] 【雛飾り】 雛人形を飾ること。また，その飾りもの。

ひな-がし ―グワシ [3][2] 【雛菓子】 雛祭りに供える菓子。雛あられ・菱餅(ヒシモチ)など。

ひな-がた [0][2] 【雛形】 （１）実際の型を模して小さく作ったもの。模型。 （２）物の形式や様式を示す見本。手本。 （３）モデル。「美術学校にて―となる少女の一人にて/うたかたの記（鴎外）」

ひながた-ざし [0][4] 【雛形尺】 鯨尺の三寸五分を一尺とした物差し。

ひな-ぎきょう ―ギキヤウ [3] 【雛桔梗】 キキョウ科の多年草。暖地の山野に生える。細い茎が多数群がって立ち，高さは約20センチメートル。夏から秋にかけ，枝先にキキョウに形が似た青色の小さい花を一個ずつつける。

ひな-ぎく [2] 【雛菊】 キク科の多年草。ヨーロッパ原産。葉はへら形。春，高さ約10センチメートルの花茎が出，紅色・淡紅色・白色などの頭花を単生する。園芸品種には重弁のものが多い。延命菊。デージー。[季]春。