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ろんり-がく [3] 【論理学】🔗🔉

ろんり-がく [3] 【論理学】 〔logic〕 正しい思考の形式や法則を研究する学問。思考の内容を捨象し推論の形式的法則のみを考究する形式論理学と,対象把握を可能にする思考の形式や法則を考究する認識論的論理学がある。前者は,アリストテレスより中世に至る伝統的論理学を母体とし,一九世紀後半にフレーゲによってなしとげられた新たな展開の中で記号論理学へと発展,現代論理学の主流をなす。後者は,カントの先験的論理学,ヘーゲル・マルクスの弁証法的論理学,あるいは現象学派の超越論的論理学などのように,存在論や認識論と深くかかわり,存在や認識の本質,認識の発展過程,真理の基準,カテゴリーなどの考察を伴う。なお,記号論理学における確率論やモデル理論の導入による帰納論理学や内包論理学の展開は,推理の種々相を形式的に扱う道を示し,哲学・言語学に新たな視点を提供するに至っている。

ろんり-きごう ―ガウ [4] 【論理記号】🔗🔉

ろんり-きごう ―ガウ [4] 【論理記号】 記号論理学で,命題を合成する論理概念を表す記号。〜(否定),∧(連言),∨(選言),〕(含意),∀(普遍量記号),∃(存在量記号)など。

ろんり-けいさん [4] 【論理計算】🔗🔉

ろんり-けいさん [4] 【論理計算】 論理語の定義に従って論理式の真・偽を求めること。論理式とは判断や推理の表現にほかならないから,推論を行うこと。論理演算。

ろんり-ご [0] 【論理語】🔗🔉

ろんり-ご [0] 【論理語】 種々の言語に共通し,語られる時・所で変化する内容に対して変化しない形式的要素。否定・連言・選言および述語論理における量記号など。論理定項。

ろんり-しき [3] 【論理式】🔗🔉

ろんり-しき [3] 【論理式】 〔well-formed formula〕 記号論理学において,形成規則に従って組み立てられた有意味な記号列のこと。命題を表現するために用いられる。

ろんり-じっしょうしゅぎ [8] 【論理実証主義】🔗🔉

ろんり-じっしょうしゅぎ [8] 【論理実証主義】 〔哲〕 〔logical positivism〕 シュリックを中心として1920年代末に創始されたウィーン学派の哲学およびその影響下にある哲学思潮。ラッセル・ウィトゲンシュタインに始まる論理分析の方法を駆使して,伝統的形而上学の問題のほとんどを検証不可能で無意味なものとして退け,哲学の課題を科学において用いられる言語の論理分析と意味の明確化に限ろうとする立場。

大辞林 ページ 157126