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わた [2] 【綿・棉】🔗🔉

わた [2] 【綿・棉】 (1)アオイ科ワタ属の植物の総称。一年草または木本性植物で,約四〇種がある。繊維作物として熱帯から温帯にかけて広く栽培される。葉は掌状に三〜五裂。花は大形の五弁花で,黄・白・紅など。果実は卵形で,熟すと裂開して,長い綿毛のある種子を出す。綿毛は,紡績原料や脱脂綿・詰め綿の原料にされる。種子からは綿実油(メンジツユ)をとる。リクチメン・アジアメン・カイトウメン・ナンキンメンなどが代表種。木綿(キワタ)。草綿(ワタ)。[季]秋。 〔「綿の花」は [季]夏〕 (2)ワタの実や蚕の繭などから製した繊維のかたまり。古くは絹綿・真綿をさし,木綿が普及して後は木綿綿をさすことが多い。現在は,化学繊維からも製する。[季]冬。《―を干す寂光院を垣間見ぬ/虚子》 綿(1) [図]

――のように疲(ツカ)・れる🔗🔉

――のように疲(ツカ)・れる 非常に疲れてくたくたになるさまをいう。「全身―・れる」

わだ 【曲】🔗🔉

わだ 【曲】 (1)地形の湾曲している所。「楽浪(ササナミ)の志賀の大―淀むとも/万葉 31」 (2)形の曲がりくねっていること。「七―にまがれる玉の緒をぬきて/枕草子 244」

わだ 【和田】🔗🔉

わだ 【和田】 姓氏の一。関東御家人。三浦氏一族。義盛は早くから源頼朝に従い幕府内に重きをおいたが,和田合戦に敗れて滅亡。庶流はのち越後で勢力を伸ばした。

わだ-えい 【和田英】🔗🔉

わだ-えい 【和田英】 (1857-1929) 製糸場技術指導者。信濃の人。富岡製糸場で技術を修得。郷里の民間製糸場で指導にあたる。「富岡日記」を著す。

わだ-えいさく 【和田英作】🔗🔉

わだ-えいさく 【和田英作】 (1874-1959) 洋画家。鹿児島県生まれ。渡欧してフランスのコランに師事。帰国後,堅実な作風を示し,母校の東京美術学校長となる。官展の重鎮として活躍。代表作「渡頭の夕暮」

わだ-さんぞう ―サンザウ 【和田三造】🔗🔉

わだ-さんぞう ―サンザウ 【和田三造】 (1883-1967) 洋画家。兵庫県生まれ。黒田清輝の指導を受ける。文展・帝展で活躍。のち母校の東京美術学校教授。代表作「南風」

わだ-つなしろう ―ツナシラウ 【和田維四郎】🔗🔉

わだ-つなしろう ―ツナシラウ 【和田維四郎】 (1856-1920) 鉱物学者。若狭小浜生まれ。地質調査所所長・東大教授・八幡製鉄所長官などを歴任。地質調査を指導し,近代鉱物学の基礎を確立。著「晶形学」「日本鉱物誌」

大辞林 ページ 157211