複数辞典一括検索+

な-べ【鍋】🔗🔉

な-べ [1] 【鍋】 〔「肴(ナ)」を煮る「瓮(ヘ)」の意〕 (1)食物を煮るのに用いる金属製または陶器製の器。釜(カマ)より浅く,取っ手・つるなどをつける。 (2)「鍋料理」の略。 (3)女中・下女をいう語。おなべ。

なべか【那辺加】🔗🔉

なべか [0] 【那辺加】 スズキ目の海魚。全長約8センチメートル。体形は細長く側扁する。体色は美しい黄色で前半部に走る数本の横じまは黒褐色。温帯の潮だまりや干潮線付近の石の間にすむ。オオヘビガイの殻などに赤色の卵を産みつけ,雄が保護する。日本各地に分布。

なべ-かぶり【鍋被り】🔗🔉

なべ-かぶり [3] 【鍋被り】 (1)江戸中期に流行したはやり病。鍋をかぶったように鼻から上が黒くなるもの。 (2)「筑摩祭(ツクママツリ)」のこと。[季]夏。

なべ-かま【鍋釜】🔗🔉

なべ-かま [1][0] 【鍋釜】 鍋と釜。また,生活に必要な最低限の道具。「―まで質に入れる」

なべ-げり【鍋鳧】🔗🔉

なべ-げり [2] 【鍋鳧】 タゲリの異名。

なべ-こう【鍋鸛】🔗🔉

なべ-こう ―コフ [2] 【鍋鸛】 コウノトリ目コウノトリ科の鳥。全長約95センチメートル。コウノトリよりやや小さい。腹の白色部を除き,羽色全体が緑や紫の金属性光沢がある黒色。くちばしと脚は赤色。ユーラシアの亜寒帯付近で繁殖し,冬は南方に渡る。日本には冬鳥としてまれに渡来する。

なべ-ざ【鍋座】🔗🔉

なべ-ざ [0] 【鍋座】 囲炉裏ばたの座席のうち主婦の座る席。鍋代(ナベシロ)。女座。嬶座(カカザ)。

なべ-しき【鍋敷】🔗🔉

なべ-しき [2][4] 【鍋敷】 火からおろした鍋を置く敷物。

なべ-しぎ【鍋鴫】🔗🔉

なべ-しぎ [3] 【鍋鴫】 鍋を使ってナスを油で炒め,練り味噌で味をつけた料理。 →鴫焼

なべしま【鍋島】🔗🔉

なべしま 【鍋島】 姓氏の一。戦国大名。肥前国佐嘉郡よりおこる。竜造寺氏の有力家臣だったが,のち勝茂のとき主家を併合。

なべしま-かんそう【鍋島閑叟】🔗🔉

なべしま-かんそう 【鍋島閑叟】 ⇒鍋島直正(ナベシマナオマサ)

なべしま-そうどう【鍋島騒動】🔗🔉

なべしま-そうどう ―サウ― 【鍋島騒動】 江戸初期,肥前佐賀藩の御家騒動。藩主鍋島氏の旧主竜造寺氏の再興運動が秘密裏に行われたことと関係し,後世これに潤色が加わり怪猫談が仮託され,広く流布した。

なべしま-だんつう【鍋島緞通】🔗🔉

なべしま-だんつう [5] 【鍋島緞通】 〔鍋島藩の特産であったことから〕 佐賀県で織られていた,種々の模様を織り込んだ綿の敷物。江戸中期頃,中国緞通の技法を模して織り出された。佐賀緞通。鍋島紋氈(モンセン)。

なべしま-なおまさ【鍋島直正】🔗🔉

なべしま-なおまさ ―ナホマサ 【鍋島直正】 (1814-1871) 江戸末期の佐賀藩主。名は初め斉正。号,閑叟(カンソウ)。1830年藩主となり藩政改革を推進,洋式兵備を採用して強力な軍備を整えた。明治新政府議定・開拓使長官などを務めた。

なべしま-やき【鍋島焼】🔗🔉

なべしま-やき [0] 【鍋島焼】 佐賀藩の鍋島氏が,肥前国松浦郡大川内の藩窯で焼かせた磁器。色絵が特に名高く,色鍋島と呼ばれる。他に染め付けや青磁がある。大川内焼。

なべ-じり【鍋尻】🔗🔉

なべ-じり [0] 【鍋尻】 鍋の底の外側。火にあたるところ。

なべ-しろ【鍋代】🔗🔉

なべ-しろ [0] 【鍋代】 「鍋座(ナベザ)」に同じ。

なべ-ずみ【鍋墨】🔗🔉

なべ-ずみ [0][2] 【鍋墨】 鍋・釜(カマ)の尻(シリ)についたすす。

なべ-せん【鍋銭】🔗🔉

なべ-せん [0] 【鍋銭】 寛永通宝のうち,鉄地金で鋳造した銭。鍋・釜用の粗悪な鉄を用いたのでいう。

なべ-ぞこ【鍋底】🔗🔉

なべ-ぞこ [0] 【鍋底】 (1)なべの底。 (2)落ち込んだままの状態で横ばいを続けること。

なべぞこ-けいき【鍋底景気】🔗🔉

なべぞこ-けいき [5] 【鍋底景気】 1957年(昭和32)後半から翌年なかばにかけての景気の不況。神武景気以後の不況をいった俗称。

なべちょう-まげ【鍋町髷】🔗🔉

なべちょう-まげ ナベチヤウ― [3] 【鍋町髷】 女性の結髪の一。明治初期に行われた,丸髷の形の大きなもの。

なべ-つかみ【鍋掴み】🔗🔉

なべ-つかみ [3] 【鍋掴み】 熱い鍋の取っ手を持つときに用いるもの。厚地の布製のものなどがある。

なべ-づる【鍋鉉】🔗🔉

なべ-づる [0][2] 【鍋鉉】 鍋に取り付けたつる。

なべ-づる【鍋鶴】🔗🔉

なべ-づる [2][3] 【鍋鶴】 ツル目ツル科の鳥。全長約100センチメートル。タンチョウに似るが,小形。頭と首は白いが,残りは灰色。頭頂は赤い皮膚が裸出する。繁殖地はシベリア・中国東北部・モンゴルなど。鹿児島県出水(イズミ)市と山口県熊毛町などに冬鳥として渡来する。[季]冬。

なべ-て【並べて】🔗🔉

なべ-て [1] 【並べて】 (副) 〔動詞「なぶ(並)」の連用形に助詞「て」の付いたものから〕 (1)総じて。一般に。おしなべて。すべて。なめて。「―世はこともなし」「秋風の吹きと吹きぬる武蔵野は―草葉の色変はりけり/古今(恋五)」 (2)普通。なみなみ。「木立前栽など―の所に似ず/源氏(夕顔)」

なべ-とり【鍋取り】🔗🔉

なべ-とり [4] 【鍋取り】 (1)つるのない鍋や釜(カマ)を火からおろすときにあてがう,藁(ワラ)製扇形の道具。また,おろした鍋釜の下にしく敷物。 (2)〔形が(1)に似ているので〕 冠(カンムリ)の老懸(オイカケ)の俗称。 (3)「鍋取り公家(クゲ)」の略。「―に禰宜も交つて加茂祭り/柳多留 97」

なべとり-くげ【鍋取り公家】🔗🔉

なべとり-くげ 【鍋取り公家】 老懸(オイカケ)を付けた冠をかぶる公家。また,下級の公家をあざけっていう語。「―の子は産めど/浄瑠璃・松風村雨」

なべ-な【山芹菜】🔗🔉

なべ-な [0] 【山芹菜】 マツムシソウ科の越年草。山野に自生。茎は高さ1メートル以上に達し,とげ状の剛毛がある。葉は羽状に分裂。八〜一〇月,枝を分け紅紫色で長さ2,3センチメートルの楕円形の頭花を頂生する。

なへ-に🔗🔉

なへ-に (連語) 〔接続助詞「なへ」に格助詞「に」の付いたもの〕 …とともに。…するちょうどその時に。「あしひきの山川の瀬の鳴る―弓月(ユツキ)が岳に雲立ち渡る/万葉 1088」「わが門にいなおほせ鳥の鳴く―けさ吹く風に雁は来にけり/古今(秋上)」

なべ-ぶぎょう【鍋奉行】🔗🔉

なべ-ぶぎょう ―ブギヤウ [3] 【鍋奉行】 鍋料理を食べるとき,材料を入れる順序や食べ頃などをあれこれと指図する人。

なべ-ぶた【鍋蓋】🔗🔉

なべ-ぶた [0][2] 【鍋蓋】 (1)鍋の蓋。 (2)卦算冠(ケイサンカンムリ)の俗称。

なべぶた-むし【鍋蓋虫】🔗🔉

なべぶた-むし [4] 【鍋蓋虫】 (1)半翅目ナベブタムシ科の昆虫の総称。渓流にすむ。ナベブタムシ・クロナベムシ・トゲナベブタムシなど。 (2){(1)}の一種。日本特産種。体長約9ミリメートル。体は円盤状,黄褐色で黒褐色の斑紋をもつ。多くは前ばねが短く後ろばねはない。本州・四国・九州に分布。

なべ-まつり【鍋祭】🔗🔉

なべ-まつり 【鍋祭】 「筑摩祭(ツクママツリ)」に同じ。[季]夏。

なべ-もの【鍋物】🔗🔉

なべ-もの [2] 【鍋物】 「鍋料理(ナベリヨウリ)」に同じ。

なべ-や【鍋屋】🔗🔉

なべ-や [2] 【鍋屋】 (1)鍋をつくったり,売ったりする店。また,その人。 (2)「鍋屋薬」に同じ。

なべや-ぐすり【鍋屋薬】🔗🔉

なべや-ぐすり [4] 【鍋屋薬】 江戸時代,江戸の芝金杉の鍋屋で製し売ったシラミ取り用の薬を塗った紐(ヒモ)。腹に巻いたり,着物の裏に縫いつけたりして用いた。しらみひも。懐中紐。鍋屋紐。

なべ-やき【鍋焼(き)】🔗🔉

なべ-やき [0] 【鍋焼(き)】 (1)料理の一。川魚・鳥肉などを芹(セリ)・くわいその他の野菜とともに味噌または醤油で煮て,鍋から直接食べるもの。[季]冬。 (2)「鍋焼き饂飩(ウドン)」の略。

なべやき-うどん【鍋焼き饂飩】🔗🔉

なべやき-うどん [5] 【鍋焼き饂飩】 一人前ずつ土鍋で煮込んだうどん。野菜やかまぼこ・てんぷらなどを入れ,鍋からそのまま食べる。[季]冬。

なべやつばち【鍋八撥】🔗🔉

なべやつばち 【鍋八撥】 狂言の一。新市の一の店についたものを市司(イチノツカサ)にするというので,羯鼓(カツコ)売りと鍋売りが先着争いをする。互いに商売物を打ってはやすが,鍋がわれてしまう。羯鼓炮碌(ホウロク)。

なべやま【鍋山】🔗🔉

なべやま 【鍋山】 姓氏の一。

なべやま-さだちか【鍋山貞親】🔗🔉

なべやま-さだちか 【鍋山貞親】 (1901-1979) 社会運動家。大阪生まれ。三・一五事件以後の共産党再建にあたるが,検挙され,獄中で佐野学とともに転向声明を出し,大量転向の契機となった。第二次大戦後は反共運動を指導。

なべ-りょうり【鍋料理】🔗🔉

なべ-りょうり ―レウリ [3] 【鍋料理】 食卓上で,野菜・肉・魚介類を鍋で煮ながら食べる料理。寄せ鍋・牡蠣(カキ)鍋・柳川鍋・ちり鍋など。鍋物。

なべ-わり【鍋破】🔗🔉

なべ-わり [0] 【鍋破】 ビャクブ科の多年草。暖地の林に生える。茎は高さ約40センチメートルで,上半に数個の卵状楕円形の葉を互生。春,葉腋から柄の長い淡緑色の花を下垂してつける。花被片四個のうち一個が特に大きい。有毒。

なべ【鍋】(和英)🔗🔉

なべ【鍋】 a pan (浅い);→英和 a pot (深い).→英和 ‖鍋釜類 kitchen utensils.鍋物 food served in the pot.シチュー鍋 a stewpan.

大辞林なべで始まるの検索結果 1-45