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におい【×匂い】にほひ🔗⭐🔉
におい【×匂い】にほひ
そのものから漂ってきて、嗅覚を刺激するもの。「香水の―」「サンマを焼く―」→臭(にお)い
いかにもそれらしい感じ・趣。「都会の―」「生活の―」→臭(にお)い
芸能や文芸で、表現の内にどことなくただよう情趣・気分・余情。
日本刀の刃と地肌との境に現れた、白くかすんだように見える部分。→沸(にえ)
染め色、襲(かさね)の色目や鎧(よろい)の威(おどし)の配色で、濃い色からしだいに薄くなっていくもの。ぼかし。
「匂い威(おどし)」の略。
視覚を通して見られる、鮮やかに美しい色合い。特に、赤色についていう。「もみち葉の―は繁し然れども妻梨の木を手折りかざさむ」〈万・二一八八〉
人の内部から立ち現れる、豊かで生き生きした美しさ。「―多く見えて、さるかたにいとをかしき人ざまなり」〈源・空蝉〉
はなやかで、見栄えのすること。威光。栄華。「官(つかさ)、位、世の中の―も、何ともおぼえずなむ」〈源・椎本〉
声が豊かで、つやのあること。「答へたる声も、いみじう―あり」〈とりかへばや・一〉
[用法]におい・かおり――「バラの甘いにおい(香り)が漂う」のように、鼻に感じるここちよい刺激については相通じて用いられる。◇「におい」は良い・悪い・好ましい・不快など、鼻で感じるものすべてについていう。「いいにおい」「アンモニアのにおい」「魚の腐ったようなにおい」◇また、そのもののうちに漂う雰囲気についてもいう。「生活のにおいの漂う文章」◇「香り」は鼻に好ましく感じられるものに限って使われる。「馥郁(ふくいく)たる香り」「香(こう)の香り(薫り)を楽しむ」。また、そのものからおのずから出てくる感じについてもいう。「芸術の香りに満ちた町」












大辞泉 ページ 11381 での【匂い】単語。