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かみ【上】🔗🔉

かみ【上】 ひと続きのものの初め。また、いくつかに区分したものの初め。川の上流。また、その流域。川上。「―へ船で上る」「川沿いを―に一キロほど行く」(しも)時間的に初めと考えられるほう。昔。いにしえ。「―は奈良時代から下(しも)は今日まで」(しも)ある期間を二つに分けた場合の前のほう。「―の半期」(しも)月の上旬。「寄席の―席を聴きに行く」物事の初めの部分。前の部分。「―に申したごとく」「―二桁(けた)の数字」「―の巻」(しも)和歌の前半の三句。「―の句」(しも)位置の高い所。上方に位置する所。上部。「山の―にある村」「几帳(きちやう)の―よりさしのぞかせ給へり」〈紫式部日記〉(しも)からだの腰から上の部分。「―半身」(しも)上位の座席。上座。上席。「主賓が―に座る」(しも)台所などに対して、客間・座敷や奥向きをさす語。(しも)舞台の、客席から見て右のほう。上手(かみて)。「主役が―から登場する」(しも)地位・身分の高い人。天皇の敬称。陛下。「―御一人」高位・上位にある人。「―は皇帝から下(しも)は庶民に至るまで」(しも)朝廷・政府・官庁などの機関。また、為政者。「お―からのお達し」→御上(おかみ)他人の妻、また、料理屋の女主人などを軽い敬意を含んでいう語。「隣家のお―さん」「料亭のお―」→御上(おかみ)皇居のある地。都。京都。また、その周辺。「―へのぼる」「―方(かみがた)京都で、御所のある北の方角・地域。転じて一般に、北の方の意で地名などに用いる。「河原町通りを―へ向かう」「―京(かみぎよう)」「―井草(かみいぐさ)(しも)他の地域で、より京都に近いほう。昔の国名などで、ある国を二分したとき、都から見て近いほう。「―諏訪(かみすわ)」「―つけ(=上野(こうずけ))」(しも)格や価値が優れているほう。「人丸は赤人が―に立たむこと難(かた)く」〈古今・仮名序〉年長の人。「七つより―のは、みな殿上せさせ給ふ」〈源・若菜下〉主人。かしら。「―へ申しませう」〈狂言記・角水〉

大辞泉 ページ 3140 での単語。