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ご‐ぜん【御前】🔗🔉

ご‐ぜん【御前】 [名]貴人・主君などの座の前、または、面前。おまえ。おんまえ。みまえ。「陛下の―で演奏する」神仏や神社仏閣を敬っていう語。また、神主・住職を敬っていう語。「わしが死んでも―さんに相談して」〈康成・十六歳の日記〉貴人や高位の人の敬称。また、その妻の敬称。「―御寝なりて、御覧ぜず成りにき」〈今昔・二四・三〇〉《「御前駆(ごぜんく)」の略》「前駆」を敬っていう語。みさきおい。みさきばらい。「かの―、随身、車副(ぞ)ひ、舎人(とねり)などまで禄賜はす」〈源・宿木〉近世、大名・旗本、またその妻の敬称。「ある大名の―死去の後」〈浮・一代女・一〉[代]二人称の人代名詞。高位高官の男性を敬っていう。「―の御贔負(ごひいき)に甘えまして」〈木下尚江・火の柱〉婦人を敬っていう。「―たち、さはいたく笑ひ給ひて、わび給ふなよ」〈宇治拾遺・一四〉近世、大名・旗本、また、その妻を敬っていう。「―の御出でなさるる儀ではござりませぬ」〈伎・毛抜〉〔接尾〕神の名に付いて、尊敬の意を表す。「竜王―」「西宮の恵比須―」人を表す名詞に付いて、尊敬の意を表す。「六代―」「父―」特に白拍子の名に付いて、敬称として用いる。「静―」「祇王―」

大辞泉 ページ 5526 での御前単語。