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い‐なり【居成り】ゐ‐🔗🔉

い‐なり【居成り】ゐ‐ 動きが感じられないこと。そのままの状態にあること。「今日見れば花も杉生(すぎふ)になりにけり風は―に吹くと見れども」〈散木集・六〉奉公人が年季があけても、そのまま奉公を続けること。また、その奉公人。重年(ちようねん)。「この春も盧同(ろどう)が男―にて/史邦」〈猿蓑〉《季 春》役者が二年以上にわたって同一の座に出演すること。また、その役者。「―、新下り、総座中残らず罷り出て」〈根無草・二〉遊女が同一の郭(くるわ)に勤め続けること。また、その遊女。「―にゐれば、借銭も先づ其のぶん」〈浄・女腹切〉居抜き」に同じ。「この紙屋、借宅(しやくたく)を―に買ひ求めけるに」〈浮・桜陰比事・四〉

いなり【稲荷】🔗🔉

いなり【稲荷】 《「いななり(稲生)」の音変化という》五穀をつかさどる食物の神、倉稲魂神(うかのみたまのかみ)のこと。また、倉稲魂神を祭った、稲荷神社。《倉稲魂神の異称である御食津神(みけつかみ)と、三狐神(みけつかみ)とを結びつけて、稲荷神の使いと信じたところから》狐(きつね)の異称。《狐の好物とされたところから》油揚げ。「稲荷鮨(いなりずし)」の略。

いなり‐こう【稲荷講】🔗🔉

いなり‐こう【稲荷講】 稲荷を信仰する人たちが祭礼や参詣のために組織する団体。《季 春》江戸市中の稲荷小社の祭りに、子供が数人で狐を描いた絵馬板を持ち、家ごとに銭を請い歩いた風習。

いなり‐しんこう【稲荷信仰】‐シンカウ🔗🔉

いなり‐しんこう【稲荷信仰】‐シンカウ 稲荷神、および稲荷神社に対する信仰。田の神の信仰など稲作との結びつきが強く、後世は商売繁盛の守り神ともされる。狐を稲荷神の使いとする俗信も加わって民間に広まった。

いなり‐じんじゃ【稲荷神社】🔗🔉

いなり‐じんじゃ【稲荷神社】 稲荷を祭った神社。特に、京都市伏見区にある総本社、伏見稲荷大社をいう。

いなり‐ずし【稲×鮨】🔗🔉

いなり‐ずし【稲×鮨】 煮つけた油揚げの中に鮨飯を詰めたもの。しのだずし。きつねずし。おいなりさん。《季 夏》

いなり‐どりい【稲荷鳥居】‐どりゐ🔗🔉

いなり‐どりい【稲荷鳥居】‐どりゐ 鳥居の形式の一。柱と島木(しまぎ)との間に台輪(だいわ)を入れ、柱下に亀腹(かめばら)をつけたもの。稲荷神社で用い、柱の下部を黒塗り板木で巻いて、他を朱塗りとする。→台輪

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