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なま‐ざけ【生酒】🔗🔉

なま‐ざけ【生酒】 もろみを絞っただけで、殺菌のための火入れをしていない酒。

なま‐ざとり【生悟り】🔗🔉

なま‐ざとり【生悟り】 《「なまさとり」とも》いいかげんな悟り方。なまはんかな悟り。「―の経仏(きようぼとけ)に為事(しようこと)なしのあきらめ」〈一葉・やみ夜〉

なま‐さぶらい【生侍】‐さぶらひ🔗🔉

なま‐さぶらい【生侍】‐さぶらひ 未熟な侍。年若く、身分の低い侍。あおざむらい。「今は昔、人のもとに宮づかへしてある―ありけり」〈宇治拾遺・六〉

なま・し【生し】🔗🔉

なま・し【生し】 [形シク]なまである。新鮮である。「―・しき鯛はいみじき物ななり」〈今昔・二八・三〇〉十分に熟練していない。未熟である。「衆生の機―・しき時は感応なし」〈沙石集・二〉

まし🔗🔉

まし 〔連語〕《完了の助動詞「ぬ」の未然形+推量の助動詞「まし」》(多く上の仮定表現を受けて)きっと…していただろう。「白玉か何ぞと人の問ひし時露と答へて消え―ましものを」〈伊勢・六〉(上の疑問の語を受けて)…してしまおうかしら。いっそのこと…しようか。「幼き御ありさまのうしろめたさにことつけて、下りやし―ましと、かねてよりおぼしけり」〈源・葵〉きっと…だろう。…てしまうかもしれない。「けふ来ずはあすは雪とぞ降り―まし消えずはありとも花と見ましや」〈古今・春上〉

なまじ【×憖】🔗🔉

なまじ【×憖】 《「なまじい」の音変化》[形動][ナリ]完全ではなく中途半端であるさま。いいかげん。なまじっか。「―なことでは承知しまい」[副]無理にしようとするさま。しなければよかったのに、という気持ちで用いる。なまじっか。「―手出しをしたばかりに失敗に終わった」中途半端なさま。なまじっか。「―金があるものだから」

なま‐じい【×憖】‐じひ🔗🔉

なま‐じい【×憖】‐じひ [形動][ナリ]なまじ」に同じ。「―に御器量好しだの美人だの云われた丈に」〈蘆花・自然と人生〉そうするのは無理なのにあえてするさま。「物思ふと人に見えじと―に常に思へりありそかねつる」〈万・六一三〉しなくてもいいのにするさま。「―なるいくさして、言ふかひなく敵の手にかかり」〈太平記・一一〉[副]「なまじ」に同じ。「お旗下の若様だと―若い人に知らせると」〈円朝・真景累ヶ淵〉

大辞泉 ページ 11273