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なま‐もの【生者】🔗🔉

なま‐もの【生者】 未熟な者。なまいきな者。また、身分の卑しい者。「今は昔、京にきはめて身貧しき―ありけり」〈今昔・三〇・五〉

なま‐ものしり【生物知り】🔗🔉

なま‐ものしり【生物知り】 《「なまものじり」とも》いいかげんの知識しかないのに物知り顔をすること。また、その人。「世間の―がたまたま事のなりゆきを見て」〈谷崎・盲目物語〉

なま‐やか【生やか・×艶やか】🔗🔉

なま‐やか【生やか・×艶やか】 [形動ナリ]若々しく美しいさま。なまめいたさま。「いと―なる女房一人臥したりけり」〈著聞集・一二〉

なま‐やき【生焼(き)】🔗🔉

なま‐やき【生焼(き)】 なまの部分がいくぶん残る程度に焼くこと。また、そのもの。刃物の焼きの不十分なこと。また、その刃物。なまくら。

なま‐やけ【生焼け】🔗🔉

なま‐やけ【生焼け】 十分に焼けていないこと。また、そのもの。「肉はまだ―だ」

なま‐やさし・い【生易しい】🔗🔉

なま‐やさし・い【生易しい】 [形]なまやさ・し[シク]簡単である。たやすい。下に打消しの語を伴って用いる。「思ったほど―・い仕事ではない」

なま‐やさし・い【生優しい】🔗🔉

なま‐やさし・い【生優しい】 [形]なまやさ・し[シク]中途半端にやさしい。「今ここで君らが―・い心を出して見たまえ」〈藤村・家〉

なま‐ゆうぐれ【生夕暮れ】‐ゆふぐれ🔗🔉

なま‐ゆうぐれ【生夕暮れ】‐ゆふぐれ 夕暮れに間近いころ。たそがれ。「―になりにけり」〈平中・三六〉

なま‐ゆか・し【生懐し】🔗🔉

なま‐ゆか・し【生懐し】 [形シク]なんとなく慕わしい。「京の―・しうなりゆけるに」〈平中・三六〉

なま‐ゆで【生×茹で】🔗🔉

なま‐ゆで【生×茹で】 ゆで方が不十分であること。また、そのもの。

なま‐よい【生酔い】‐よひ🔗🔉

なま‐よい【生酔い】‐よひ 《「なまえい」の音変化》酒に少し酔うこと。また転じて、相当に酔っていること。また、その人。酔っぱらい。

生酔い本性(ほんしよう)違(たが)わず🔗🔉

生酔い本性(ほんしよう)違(たが)わず 酒に酔っても人の本性は変わらない。生酔い本性忘れず。

なまよみ‐の🔗🔉

なまよみ‐の 〔枕〕「甲斐(かひ)」にかかる。語義・かかり方未詳。「―甲斐の国」〈万・三一九〉

なま‐よろ・し【生宜し】🔗🔉

なま‐よろ・し【生宜し】 [形シク]ややよい。いくらかましである。「抱き移し奉る御乳母など―・しからむはいとわりなかるべし」〈栄花・松の下枝〉

大辞泉 ページ 11281