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い・る【射る】🔗🔉

い・る【射る】 [動ラ五(四)]「い(射)る」(上一)に同じ。近世江戸語以降の用法。「灯(ひ)の光り闇を破りて遥(はるか)に身を―・り」〈露伴・いさなとり〉

い・る【要る】🔗🔉

い・る【要る】 [動ラ五(四)]《「入(い)る」と同語源》費用・品物・時間などが必要になる。入用である。「資本が―・る」「暇が―・る」「お世辞は―・らない」

い・る【×煎る・×炒る・×熬る】🔗🔉

い・る【×煎る・×炒る・×熬る】 [動ラ五(四)]火にかけて、水気がなくなるまで煮つめる。また、鍋などに入れて火であぶる。「豆を―・る」◆「煎」は火で熱し焦がす、「炒」は鍋などで熱し焦がす、油でいためる、「熬」は焦がす、煮つめる意とするが、明確には使い分けにくい。 [可能]いれる

い・る【熟る】🔗🔉

い・る【熟る】 [動ラ五(四)]《「入(い)る」と同語源》果実が熟する。「稲穂に実が―・る」

いる【×沃る】🔗🔉

いる【×沃る】 [動ヤ上一]水などを注ぐ。かける。浴びせる。「僧は腰に湯をいさせて」〈今昔・二〇・二〉

いる【居る】ゐる🔗🔉

いる【居る】ゐる [動ア上一][ワ上一]《じっと動かないでいる、低い姿勢で静かにしているのをいうのが原義で、「立つ」に対する語》人や動物が、ある場所に存在する。「ペンギンは北極にはいない」「そこにいるのは誰ですか」住む。滞在する。「ロンドンにいる兄からの便り」移動するのをやめて、そこにとどまる。静止している。「動かないで、そこにいるんですよ」すわる。しゃがむ。「立ちてゐて見れどもあやし」〈万・四〇〇三〉鳥が、とまる。「後徳大寺の大臣(おとど)の寝殿に、鳶ゐさせじとて」〈徒然・一〇〉雲や霞などがかかり、じっととどまる。「筑波嶺(つくばね)の嶺ろに霞ゐ過ぎかてに息づく君を率(ゐ)寝て遣らさね」〈万・三三八八〉船が浅瀬につかえて動かないでいる。「みさごゐる渚(す)にゐる舟の漕ぎ出なばうら恋しけむ後(のち)は相寝(あひぬ)とも」〈万・三二〇三〉草や氷などが生じる。できる。「池などある所も水草(みくさ)ゐ」〈枕・一七八〉「つららゐて守る岩間の関なればよをへてかたくなりまさるかな」〈堀川百首〉ある地位につく。「春宮(とうぐう)には若宮ゐ給ひにけり」〈宇津保・国譲下〉(「腹ゐる」の形で)怒りが治まる。「腹立つ」に対する語。「妻(め)の腹ゐにければ、重方がいはく」〈今昔・二八・一〉(補助動詞)動詞連用形に接続助詞「て」が付いた形に付く。動作・状態が続いて、現在に至ることを表す。「猫が鳴いている」「花が咲いている」動作・作用の結果が、続いて現在もあることを表す。「枝が枯れている」「窓があいている」現在の状態を表す。「彼の気持ちはもう変わっている」 [類語](お)る・居合わせる・控える(尊敬)いらっしゃる・おられる・おいでになる・おわす・おわします・まします/在住する・滞在する

大辞泉 ページ 1135