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うしろ‐み【後ろ見】🔗🔉

うしろ‐み【後ろ見】 後ろだてとなって助けること。幼少の者、無能力者などの代理となったり補佐をしたりすること。また、その人。後見(こうけん)国政の補佐制度で、摂政・関白が天皇を、執権職が将軍を補佐することなど。後見(こうけん)。◆鎌倉時代からコウケンと音読みすることが始まる。

うしろ‐み【後ろ身】🔗🔉

うしろ‐み【後ろ身】 「後ろ身頃(みごろ)」の略。

うしろ‐みごろ【後ろ身×頃】🔗🔉

うしろ‐みごろ【後ろ身×頃】 衣服の身頃のうち、後ろの部分。前身頃。

うしろ・みる【後ろ見る】🔗🔉

うしろ・みる【後ろ見る】 [動マ上一]世話をする。面倒をみる。後見(こうけん)をする。「物知り顔に教へやうなる事言ひ―・みたる、いとにくし」〈枕・二八〉

うしろ・む【後ろむ】🔗🔉

うしろ・む【後ろむ】 [動マ四]「後ろ見る」に同じ。「この御方にあづかりて、思し―・め」〈夜の寝覚・一〉◆上一段活用の動詞「うしろみる」からの変化で、上二段にも活用した形跡がある。

うしろ‐むき【後ろ向き】🔗🔉

うしろ‐むき【後ろ向き】 背中や物の後ろ側をこちらに向けていること。前向き。後ろに向かうこと。「―に倒れる」時代の流れや望ましい方向に対して逆の方へ向いていること。考え方などが消極的なこと。「―の政策」前向き。

うしろ‐むすび【後ろ結び】🔗🔉

うしろ‐むすび【後ろ結び】 帯を背後で結ぶこと。後ろ帯。近世、遊女が前結びにしていたのに対し、堅気の女性の風俗。

うしろ‐めた・い【後ろめたい】🔗🔉

うしろ‐めた・い【後ろめたい】 [形]うしろめた・し[ク]《「後ろ目痛し」からという》自分に悪い点があって、気がとがめる。やましい。「親友を裏切ったようで―・い」自分の目が届かず、不安である。心もとない。気がかりだ。「我なからむ世など―・し」〈落窪・二〉油断がならない。気が許せない。「是ほど―・う思はれ参らせては」〈平家・二〉◆が原義で、古くはやましい気持ちを含まなかった。 [派生]うしろめたげ[形動]うしろめたさ[名]

うしろめた‐な・し【後ろめたなし】🔗🔉

うしろめた‐な・し【後ろめたなし】 [形ク]《「なし」は意味を強める接尾語》うしろめたい」に同じ。「心ざしありつる郡司の妻を、―・き心つかはん事、いとほしけれど」〈宇治拾遺・九〉うしろめたい」に同じ。「遥かにかくまかりなむとするに、心細き御ありさまの、…、いとあはれに―・くなむ」〈源・蓬生〉うしろめたい」に同じ。「―・き御兄(せうと)の心ばへなり」〈狭衣・三〉

大辞泉 ページ 1340