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うち‐おとり【内劣り】🔗🔉

うち‐おとり【内劣り】 外面はりっぱであるが、内容が貧弱なこと。「その帝をば―の外(と)めでたとぞ、世の人申し」〈大鏡・伊尹〉

うち‐おどろ・く【打ち驚く】🔗🔉

うち‐おどろ・く【打ち驚く】 [動カ四]ふっと目が覚める。「現(うつつ)にありしやうにてありと見て、―・きたれば夢なりけり」〈更級〉はっと驚く。ひどくびっくりする。「入道殿のかけても思しよらざんめるに、―・かれ給はむ御心の」〈夜の寝覚・四〉

うち‐おぼめ・く【打ちおぼめく】🔗🔉

うち‐おぼめ・く【打ちおぼめく】 [動カ四]そらとぼける。「所々―・き、よく知らぬ由して」〈徒然・七三〉

うち‐おろ・す【打(ち)下ろす】🔗🔉

うち‐おろ・す【打(ち)下ろす】 [動サ五(四)]振りあげた物を勢いよくおろす。振りおろす。「こぶしを―・す」上の方から下へ向かって射撃する。「山上に手煉(てだれ)の銃隊を備置て長兵目がけて―・さすれば」〈染崎延房・近世紀聞〉おろす。すっと下げる。「あげたる簾ども―・して見やれば」〈かげろふ・中〉 [可能]うちおろせる

うち‐がい【打ち飼ひ】‐がひ🔗🔉

うち‐がい【打ち飼ひ】‐がひ 狩りのとき、犬や鷹(たか)に与える餌(え)。うちがえ。「あな恐ろし。鬼の―になりたりつる」〈古活字本保元・上〉「打ち飼い袋」の略。「―の底に入れておいた梅干を」〈雑兵物語・上〉

うちがい‐ぶくろ【打ち飼ひ袋】うちがひ‐🔗🔉

うちがい‐ぶくろ【打ち飼ひ袋】うちがひ‐ 打ち飼いを入れる筒状の底のない長袋。うちがえぶくろ。「いでいで犬をつけんとて、腰に下げたる―を」〈虎明狂・餌差〉昔、旅人などが、食糧や金銭その他貴重品を入れて腰に巻きつけた袋。うちがえぶくろ。「緞子(どんす)の―に米を入れ」〈甲陽軍鑑・五四〉

うち‐かえし【打(ち)返し】‐かへし🔗🔉

うち‐かえし【打(ち)返し】‐かへし [名]古綿を打ち直すこと。また、その綿。「―の綿入れ」劇場の舞台の背景の板を裏返して別の背景にすること。建築で、左右または上下が対称なこと。うってがえし。[副]同じ動作を繰り返すさま。何度も。「―のたまへば、一方(ひとかた)ならず煩はしけれど」〈源・早蕨〉打って変わって。逆に。「つれづれに思ひ続くるも、―いとあぢきなし」〈源・柏木〉

大辞泉 ページ 1388