複数辞典一括検索+

まこと・し【真し・実し】🔗🔉

まこと・し【真し・実し】 [形シク]《「まこと」の形容詞化》真実に見えるさま。本当だ。「―・しくとりなし言はれむ音聞きの」〈夜の寝覚・一〉本格的である。正統である。「ありたきことは、―・しき文の道」〈徒然・一〉

まことし‐がお【実し顔】‐がほ🔗🔉

まことし‐がお【実し顔】‐がほまことがお」に同じ。「わざと御伴をば申すまじく候と―に成りて言ひければ」〈太平記・一一〉

まことし‐やか【真しやか】🔗🔉

まことし‐やか【真しやか】 [形動][ナリ]いかにも本当らしく見せるさま。「―に作り話をする」

ま‐ことと・う【真事問ふ・真言問ふ】‐こととふ🔗🔉

ま‐ことと・う【真事問ふ・真言問ふ】‐こととふ [動ハ四]物を言う。口をきく。「この御子(みこ)、八拳鬚(やつかひげ)胸のさきに至るまで―・はず」〈記・中〉

まこと‐に【誠に・真に・実に】🔗🔉

まこと‐に【誠に・真に・実に】 [副]まちがいなくある事態であるさま。じつに。本当に。「―彼女は美しい」「―ありがとうございます」[感]「まこと」に同じ。「―雪少しうち散りて、折節とり集めて、さることやは候ひしとよ」〈大鏡・道長下〉

まこと‐の‐はな【真の花】🔗🔉

まこと‐の‐はな【真の花】 能で、鍛練と工夫の末に得た、芸の真実の面白さ。時分の花。

まこと‐の‐ひと【真の人】🔗🔉

まこと‐の‐ひと【真の人】 真理を悟った人。しんじん。「―は、智もなく、徳もなく、功もなく、名もなし」〈徒然・三八〉実在する人間。「毘沙門天に、然らん者、一人給へと申ししに依りて、―をば給はで、眷属(けんぞく)を給へるなり」〈今昔・一二・三四〉

まこと‐の‐みち【真の道】🔗🔉

まこと‐の‐みち【真の道】 仏の道。仏道。「浮世をいとひ、―に入らせ給へども」〈平家・灌頂〉本来あるべき道。本来守るべき道。「大むねすなほにおだしく侍らん、―なるべし」〈ささめごと〉

大辞泉 ページ 14050