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まつ‐の‐と【松の戸】🔗🔉

まつ‐の‐と【松の戸】 松の木や枝で作った板戸または編み戸。松の下陰にある戸。まつのとざし。まつのとびら。まつのとぼそ。「山深み春ともしらぬ―に絶えだえかかる雪の玉水」〈新古今・春上〉

まつ‐の‐は【松の葉】🔗🔉

まつ‐の‐は【松の葉】 松の木の葉。まつば。贈り物の上包みなどに、粗末な品物の意を表すためにしるす語。寸志。「ほんの手土産、―ぢゃと思うて下され」〈伎・助六〉

まつのは【松の葉】🔗🔉

まつのは【松の葉】 江戸中期の歌謡集。五巻。秀松軒(しゆうしようけん)編。元禄一六年(一七〇三)刊。当時の上方で伝承・演奏されていた三味線歌曲の歌詞を分類・集成したもの。

まつのは‐の【松の葉の】🔗🔉

まつのは‐の【松の葉の】 〔枕〕松の葉が常緑であるところから、「いつとも分かぬ」「散りうせず」「久し」などにかかる。「―いつとも分かぬ恋もするかな」〈古今・恋一〉

まつ‐の‐ま【松の間】🔗🔉

まつ‐の‐ま【松の間】 江戸城中の外様(とざま)大名の詰め所。大廊下とのしきりの襖(ふすま)に、狩野探幽の筆による松の絵が描かれていた。

まつのまだら‐かみきり【松の×斑天牛】🔗🔉

まつのまだら‐かみきり【松の×斑天牛】 カミキリムシ科の昆虫。体長三センチくらい。前翅(まえばね)に黒と白の斑がある。成虫は五〜九月に出現し、松の枯れ枝に産卵。幼虫は松の材部を食害する。また成虫はマツノザイセンチュウを媒介。本州以南に分布。

まつのみどり【松の緑】🔗🔉

まつのみどり【松の緑】 長唄。杵屋六翁(四世六三郎)が、娘の改名披露の祝賀曲として作曲。天保一一〜安政二年(一八四〇〜五五)の成立。素踊りとしても用いられる。うた沢。仮名垣魯文作詞、哥沢土佐太夫作曲。芝派だけの祝儀曲。「松寿千年」とも。

まつのやひっき【松屋筆記】🔗🔉

まつのやひっき【松屋筆記】 江戸後期の随筆。一二〇巻。小山田与清(おやまだともきよ)著。明治四一年(一九〇八)刊。文化末年(一八一八)から弘化二年(一八四五)ころまでの約三〇年間にわたり、古今の書物の記事を抜き書きし、考証・論評などを加えたもの。

まつ‐の‐ゆき【松の雪】🔗🔉

まつ‐の‐ゆき【松の雪】 松に降り積もった雪。(かさね)の色目の名。表は白、裏は青。柳襲(やなぎがさね)

大辞泉 ページ 14129