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むらさき‐だ・つ【紫立つ】🔗🔉

むらさき‐だ・つ【紫立つ】 [動タ五(四)]紫色を帯びる。紫がかる。「烽火(のろし)が―・って暗黒な空の中でぱっとはじけると」〈有島・生れ出づる悩み〉

むらさき‐たび【紫足袋】🔗🔉

むらさき‐たび【紫足袋】 紫色に染めた筒長の革足袋。同色の革ひもで結ぶ。多くは鹿革製で、室町時代から江戸初期に流行。主に女性の晴れ着に用いられた。

むらさき‐つゆくさ【紫露草】🔗🔉

むらさき‐つゆくさ【紫露草】 ツユクサ科の多年草。高さ約五〇センチ。葉は広線形。春から夏にかけ、紫色の三弁花が朝に開き、午後にしぼむ。北アメリカの原産で、庭などに栽培。また、雄しべの花糸(かし)は細胞が一列に並んで観察しやすいので、細胞学の実験に用いられる。

むらさき‐におい【紫×匂】‐にほひ🔗🔉

むらさき‐におい【紫×匂】‐にほひ 上から下へ紫色をしだいに薄くした染め色。(かさね)の色目の名。上を濃い紫にして、下をしだいに薄くしたもの。(よろい)の威(おどし)の一。紫色の糸で上部から下部へしだいに薄くなるように威したもの。

むらさき‐の【紫の】🔗🔉

むらさき‐の【紫の】 〔枕〕ムラサキの根で染めた色の美しいところから、「にほふ」にかかる。「―にほへる妹を憎くあらば」〈万・二一〉紫色が名高い色であったところから、地名「名高(なたか)」にかかる。「―名高の浦の砂地(まなごつち)」〈万・一三九二〉濃く染まる意から、「濃(こ)」と同音を含む地名「粉滷(こがた)」にかかる。「―粉滷の海にかづく鳥」〈万・三八七〇〉

むらさきの【紫野】🔗🔉

むらさきの【紫野】 京都市北区の南部の地名。大徳寺・今宮神社がある。

むらさき‐の‐うえ【紫の上】‐うへ🔗🔉

むらさき‐の‐うえ【紫の上】‐うへ 源氏物語の女主人公の一人。式部卿宮の娘。藤壺の姪(めい)。光源氏に理想の女性として育てられ、葵(あおい)の上の没後、正妻となる。源氏在世中に病死。

むらさき‐の‐うすよう【紫の薄様】‐うすヤウ🔗🔉

むらさき‐の‐うすよう【紫の薄様】‐うすヤウ 紫色に染めた薄い紙。(かさね)の色目の名。上から下へ紫色をしだいに薄くしたもの。女房の五衣(いつつぎぬ)では下の二領を白とする。

むらさき‐の‐くも【紫の雲】🔗🔉

むらさき‐の‐くも【紫の雲】 紫色の雲。めでたいしるしとされる雲。しうん。「君がため折れるかざしは―におとらぬ花のけしきか」〈源・宿木〉皇后の異称。「―のよそなる身なれども」〈後拾遺・賀〉

大辞泉 ページ 14652